番次郎の盤上万歳!!: 「継続は力なり」の真意とは

2017年10月20日金曜日

「継続は力なり」の真意とは

(10月22日(日)更新)



中国の老子の言葉から引用する。

「反は道の動なり 弱は道の用なり 天下の万物は有より生じ 有は無より生ず」
(老子 第四十章より)

意訳があるので引用すると、
「この世にあるものは衰えたり、倒れたり、死んだり、消えたりして自然の力の中へ戻っていく。それがタオ(道の精神)の働きである。そしてこうした全てのことは、強引ではなく、柔らかで弱い力によって行われるのだ」
(バカをつらぬくのだ! バカボンのパパと読む老子・実践編 ドリアン助川著)

何か物事を成し遂げようとするならば、強い力ではなく、柔軟な力で行うこと、これはむしろ「イソップ童話」の「北風と太陽」から引用すればわかりやすいだろうか。

本日昼ごろ、ゲームマーケット公式から、関係各位に対し、ブース番号と、配置場所に関するメールが届いた。
各々が場所に関し一喜一憂する中、ラブリー会様からこんなツイートが流れてきた。

「ゲムマに幸あれ仙台より」

ラブリー会といえば、ゲームマーケットの常連中の常連であり、これまで「天空の島ラピッタ」などのパロディ作品で愛されていた。
今回秋、爽やかなオリジナルキャラクターを携えての参戦が期待された、

はずだった。

第三者が細部の事情を勘ぐるわけにはいかない。
私はひたすらゲームマーケットに向けての声援が続くツイートの流れを、ただ呆然と眺めるだけで、それ以上の詮索を取りやめにした。

指でツイートを流しているうちに、こんな言葉に、ふと、目が止まった。




「ラブリー会のボスに今回ゲームマーケット休んで充電すること伝えたら驚いてた。そう休むことの重要性を経験から学んだのだよ。面白いゲームを作り続けるためにね(笑)」



続けることの難しさ、頭ではなんとなくわかる。継続勤務や欠席、欠勤のない人間は、それだけで信頼される。
フランスの番組「Tout le monde veut prendre sa place」(「誰もが彼(チャンピオン)の場所を取りたい」のフランス語、日本でもかつて「連続クイズホールドオン!」の名称で放送された)でも、その場で高得点を稼ぐクイズ王より、何日も連続してチャンピオンシートの座を保持し続けた人間が、結果としてその後スターダムとしての地位を築いている。

語弊が生じるのを覚悟の上で話すならば、「高圧的な力を瞬時に発揮する」それは比較的容易に行うことができる。

問題は先に挙げた「継続性」の問題だ。

簡単な物事を、飽きずに何度も行うことの辛辣さ
これに関し、多くの障壁は「自分自身」との戦いだ。
多くの場合、自分に負けている、負けるというより、侮っている。
それは私の見る限り「普段から頑張る人」に多くあるように思える。
例えばダイエット、痩せようと努力した結果、見事成功した人の多くは、普段の食事や運動の量を無理のない範囲で、長いスパンで行なっている。
失敗する人の多くは、さもアスリート顔負けの無茶な運動メニューや食事制限等を自分に課している。さながら「ダイエットを頑張る」という行為で自分を縛っている傾向にある。

なぜか
頑張る人にとって、何かしら休むこと、ダラダラすることを軽視しがちであるからではないか。
休むことに関する罪悪感や、無理、無駄、ムラを感じるといった、
「今日は一日中寝てばかりだった。あー、無駄な1日だった」
などの言葉に、強く抵抗感を抱く。
あなたは頑張りすぎた、体が休むことを欲していた、
その危険信号に、従順になったと考えれば良いのではないか。
自分だけではない、周囲が
「寝る暇があったら勉強しろ」
「口動かしてる暇があったら手を動かせ」
そんな言葉で人を縛り、無理・ムダの排除、効率化の促進、など体裁を整えた上で、人を都合よく縛っているのではないだろうか。
余談ではあるが「縛る」は英語で「bind」バインド。TCGをはじめとした各種カードゲームではこのカードがいかに恐ろしいか、すでにご承知おきのことだと思う。



(※参考:「バインド」カルドセプトより)

「継続は力なり」

多くの場合、この言葉を「継続することは力である、継続することにより、いつのまにか、凄まじい力となって成長を遂げる」という意味合いで使用する。

ここでは敢えて「継続することで力が入るならば、継続しないことで、一旦力を抜こうではないか」と捉えてみたい。


長く継続していることが、何らかの形で中断を余儀なくされる、
それはある意味大変なストレスであると同時に、一方で、多く肩にのしかかっていたプレッシャーからの解放にもつながる。
肩の荷が降りて、呼吸が楽になった、と語る人もいる。
それだけ「継続」することは、たとえそれが弱い力であったとしても、大幅にエネルギーを磨耗するのだ。

ゲームマーケット、今日を含めて本番まで残り41日、概算で1ヶ月と半分だ。
これからは、入稿、ブログ掲載、体験会、それに加え、情報戦や、各種チケット等、ますます多忙を極めることとなる。
片意地張らず、
「できないことはできない」「無理なら無理」「次は頑張る」
そう宣言する勇気を持つこと。

大丈夫、あなたを心から信頼するユーザーは、あなたの帰りを玄関を開けていつでも待ってくれるはずだ。


全ての製作者様と、当日、笑顔でお会いできるよう、お待ちしております。




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