番次郎の盤上万歳!!: わき道に逸れる楽しみ、とは

2017年10月9日月曜日

わき道に逸れる楽しみ、とは

先日、東京・品川のゲーム喫茶「天岩庵」さんにお邪魔し、「ぎゅんぶく屋」主催のイベント「ワンナイトマンション体験会」に参加した。

ゲームはライト感覚で遊ぶことのできる人狼。話し合う時間が3分しかなく、しかも各人の役割が明確化されているため、何をすればいいのか、その道筋が提示されている分、オインクゲームズのインサイダーゲームよりも軽めの印象を受け、人狼ゲームの経験に乏しい私でも非常に楽しく遊ぶことができた。
(結果、プレイ中に「ポンコツ探偵」の異名を襲名する運びとなる(´ω`))

ゲームマーケット秋で販売されるとのことであり、今から頒布を心待ちにする一人である。

ゲームの内容は、作者によるインストや、事前の動画配信等で大方は掴むことができていた。
その時点で十二分面白さは伝わったのだが、このゲームの面白さはそれだけではなかった。

「ボドっていいとも!」第1回配信(すでに絶版とも呼ばれるが)のワンコーナー、WEB上でのゲーム先行体験の際も思わず口走ったが、この作品を遊んでいると、とにかく「独り言」が増えるのだ。
「ええ?また俺、このカードなの?いいやもう、はい、これあげる」
「いやいやいや、もう殺人者なんていらないでしょ。本当、相性いいな今日は」
「たまにはさ、執事とか客人とか普通のカードが来てもいいんじゃないのよーもう」


この独り言は、私の中で「良いゲームの証」として捉えている。

他にも「干渉戦が楽しい」「はたから見ても楽しい」など、この作品の良い部分を取り上げるとキリがない。

同日、「理想の納豆」などの作品を手がけた大塚健吾さんもお見えになった。
新作「ブックメイカーズ」には、各キャラクターのプロフィール欄一人一人に、実に詳細な設定が記載されており、私は大きな衝撃を受けた。
曰く「物語本編に、特に影響はない」とのことである。


常々考えていたことだが、ゲームで遊ぶ際、その作品の面白さを、どうすればなるべく効率よく吸収できるのか、について、少し考え過ぎてはいなかっただろうか。
その作品を通じ、いかに効率よくコマを進め、カードを切り、プレイ中にできるだけ多くの攻略法を見出し、それらの中からゲームの良さとは何かを模索する、
最近になって、そればかりを意識してはいなかっただろうか。

もっと具体的に
各種ボードゲーム会、ボードゲームカフェ等において、とにかく数多くのゲームに触れること、多くのゲームを体験すること、そればかりに傾注しては、上記のような「横道に逸れた楽しさ」をつい見落としてしまう。

きっと製作者サイドとしても、主軸のストーリーはもちろんのこと、わき道の視点にだって強いこだわりを持って作品に望まれただろうし、私が製作者だったとしても、先に話題となった「某深夜アニメの主人公の棚にそれとなくボードゲームが整理されている」といったこだわりを見せていたのではないかと考える。


クイズを作っている。
少し話題に上がるたび、手厳しい意見が上がる。
その中でも、
堀場工房の堀場さんは「クイズ集としてももちろんいいんだけど、ゲームの雑学本としても良さそうな気がする」とおっしゃってくださった。
ゲームNOWAのかぶきけんいちさんは「少なくとも自分的にこれはボドゲ界の宝だと思う」とおっしゃってくださった。
トリビアとは「くだらないこと」を意味する言葉。
クイズなんて、まさに「トリビア」の集大成だ。
効率を良しとする世界にとって、私の作品は「無駄の塊」といっても過言ではないだろう。

ゲーム、面白いよ。クイズ、楽しいよ。
でも、その「面白い」って言葉の、根本に位置するもの、あなたにとって、何?

それは単純に、プレイすること?勝つこと?

私はたまたまそうではなかった。
作品が持つ雰囲気から、細部によるこだわり、作者の愛情とも取れる演出等、その一つ一つに「深い味わい」を感じたからだ。


わき道に逸れる楽しみ、今風の言葉で「プチ贅沢」
それらを感受できることも、ボードゲームの一つの楽しみではないか、そのためには、やはり乏しい小遣いの中で身銭を切る必要があるのでは、と捉え、ゲームはなるべく「買う」ことを再確認した私なのでした。(真綿で首。。。)



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