2018年5月27日日曜日

ミドリムシの話

ミドリムシの話をしたいと思う

近年では「ユーグレナ」の名称でも親しまれるミドリムシは、栄養豊富な食品として、発展途上国の貧困な子供たちにクッキーなどに加え配布されるなど活用されている。
国内でもその高い栄養素がサプリメントや化粧品などにも利用され、需要の高まる中、ついに人工的な繁殖に成功、安定的な供給ができるようになった。

生物学的に見ると、食物連鎖の最も下に位置し、多く繁殖したところでそれ以上に多くの生物に必要とされる、まさに「縁の下の力持ち」的な存在だ。

万能である一方、あまりにありふれすぎるあまり、皆がそれを「さも当然」として扱う存在
理科の実験でドロ水から容易に採取されるなので、有り難みも薄く、また、そんな微生物を安全に口にできるなどと、当時は知るよしがあるはずもない。
まして、名前に「ムシ」が入っているが故、多くの方に誤解されることもあったのではなかっただろうか。


皆に必要とされる存在とは、皆にそう「ぞんざいに扱われる」ものではないか

今回のゲームマーケット春、私は数多くの失敗を経験した。
あれだけ綿密な業務を調整したにも関わらず、広報活動もろくに行うことができず、文章校正に多大なミスを生じ、当日は発送品の到着ミスなどブースの運営に支障をきたし、その後の委託販売等も大きく遅れを取るなど、作品全般に大きな痛手を被った。
ゲームマーケットのアンケート評価にも、一時期、作品名もブース名も、評価の対象として上がらなかったほどだ(現在は修正済み)
その後の対応の不備も重なり、せっかく先回築き上げた評判を、大きく下げる結果となってしまった。

失敗は本当に痛い。失敗など、したくは無い。
誰しもがそう思う。
失敗に限らず、労力全般を包括して、そう言えるだろう。
これまでの宣伝、これまでの制作時間、テストプレイ、文章構成、等々、全てに費やした時間が、あたかも全て「マイナスカード」を突きつけられるが如く、反転してしまったからだ。
自分の中で頑張りを提示した分だけ、比例するようにリスクは上がっていく。
ゆえに多くの方は「リスクヘッジ」を念頭に置き、時に安寧の道を選んだりもする。

だからこそ、
意を決して虎穴に入ったからこそ、見えてきたものがある。
傷口が少しだけ癒えた今、言えることがある
それは「今まで見えなかったものが見えてきた」ことだ。

それでも作品を応援してくださる方がいらっしゃった
「買います」「待ちます」と声をかけてくださる方がいらっしゃった
「次の作品を期待しています」とおっしゃる方がいらっしゃった

作品を冷たく見放された中、それでも暖かく見守ってくださった方が、その目にハッキリと映ったのだ。

ゲームマーケットから一ヶ月が経過する。
心と体は、未だ不安定のまま揺れ動いている。
きっと今はまだ、ゲーム用語的に「しゃがむターン」なのだろう。
あたかも筋肉の超回復のような、筋細胞が修復する痛みのような、今はその痛みに耐える時なのかもしれない。

かっこいい言葉を並べたけれど、正直な話をすれば、次回の作品に向けての構想など、何も立ってはいない。
傷口もそんなに癒えてはいないし、やはり失敗のリスクを覚えているのは、頭ではなく「身体」のようで、手が、指が、ピクリとも動かない。動こうとしない。
きっとまた作品を生み出した時には、あの日のような大失敗の憂き目に遭うかもしれない、それを身体が「覚えてしまった」のだ。

でも、私は信じる。
いつの日か、歩み出す時が来る。
その時こそ「あの時自分は、正しい選択をしたのだ」と、
そう自分を慰めてあげたい。

いつの日か、皆が作品を求め、その一方で失敗をけなされ、それでもじっと耐えることのできる度量を持ち合わせる、

失敗し、絶望のどん底から、痛みに耐え忍び、再び立ち上がってきた、
そんな僕なら、きっとそれができるはず。


自分が将来向かうべき作品は、そんな「ミドリムシ」たる存在でありたいと願う。




2018年5月20日日曜日

目に見えるものを感じよ 目に見えぬものを感じよ

(5月20日1945更新)

シンプル イズ ベスト、という言葉がある。

先日発表されたディアシュピール主催「制服コンテスト」
http://www.dear-spiele.com/dearspiele_con01/
最優秀賞、優秀賞を含む受賞された作品はいずれも、派手すぎず、主張しすぎないという点で、私の目にはいずれの作品も好印象に映った。

有名ゲームカフェの制服だから、アンティークな店内に合わせた、もっと派手めの衣装に評価が下るのかな、とも思ったが、割合シンプルなデザインが高く評価されていたようだ。

シンプルに行き着くまでの、工程に関する話題について、今回はテーマにしたいと思う。

シンプルなデザインは、そこに向かうまでの道筋に、バイパスのような行程が設けられていたわけではない。
何度も何度も、高く険しい峠を行き来し、何時間もかけてようやくたどり着いた先こそ、実はバイパスを使えばものの30分でたどり着くといった、それこそまさに「洗練された」デザインだ、と個人的には考えている。

「腑に落ちない」
そう考えるのも無理からぬ話だ。


果樹園ではもうすぐ「摘果」の作業が最盛期を迎える。
美味しい果実を実らせるためには、余剰となる果実を、実入りとなる前に摘み取っておく大事な作業だ。

制作も、イメージとしては、それに通じる箇所がある。

付け足すだけでは、足すだけでは、過剰となる。

だから、何度も付け足した後は、余分な部分を削ぎ落とし、核となる部分を残し、より一層洗練させる必要がある。

稚拙な経験ながらも、ボードゲームを少し多く購入し、その中で多くの作品を拝見する機会があった。

ゲームの作品をいくつか目にし、限られた枠の中で事細かにキャラクターの効果を示すべく、製作者は様々な苦労を重ねてきた。
文字を埋める作業一つとっても、フォントやポイント数、背景や文字色、効果をアイコンにするなど、果ては「要らない効能は一箇所にまとめる」といった各種工夫を行うなど、その労苦は計り知れない。
あるいは、特殊効果や、特別な人物、拡張ルールに拡張パック、ヴァリアント、等々
一つの要素を加えることにより、全体のバランスが大きく変化し、それにより、再度ゲームバランスの再構築を余儀なくされたことだろう。
ルール全体の「抜け」も考えなければならなかっただろうと思う。
それらを時折気にしつつ、プレイすることも、まま、あった。


先日、主に堀場工房のイラストを担当されていることでも知られる漫画家のたちばないさぎ先生が、自身の作業風景をツイートされたので引用したい。

https://twitter.com/isappe21/status/994883229126660096

記事内で「デフォルメ」と表現されていらっしゃるように、一度リアルな頭身を製作した上で、必要のない部分、省略できる部分を極力排除し、全ての線に無駄をなくした作品が、あのような形となったと思慮する。

なべとびすこ先生の短歌を読んでいると感じる「短歌」の世界も、三十一文字の言葉のどれもが洗練され、語るべき自身の溢れる思いの丈を、あれだけの言葉に凝縮したのだと、その削ぎ落とすセンスにただただ脱帽する。

洗練を重ねることで、自らの主張、「自分の真に伝えたいメッセージ」を明確化することができ、果ては余計に波及した効果を冷静に対処するといった効果を持つ。
正しく洗練された作品は、見た目もスッキリとしてデザイン的にもスマートだ。

製作者サイドには、都度、それらの真贋を確かめる能力が求められる。

何が必要で、何が不必要な情報なのか
SNSで頻繁に流れる必要以上の情報に、踊らされてはいないか


つい先日も「余計な部分も記載しなければわからない」といった内容のツイートが界隈を賑わせた。
思いつくだけの内容を記載しておくことは、ある意味、いたちごっこに近い。
「***はできません」
「***はしないでください」
これを専門用語では「ネガリスト」と表現する。
ダメだダメだ、と体裁上に記載することで、「じゃあ***しなければOKなんだ」と受け手が取り得る条文の記載要領だという。
制限を加える文言を先に明示することで、受け手はかえって制限なく行動できるという、表現方法の一つだ。
余談だが、反対に「***ができます」を多用した文言だと、受け手に「じゃあ、それ以外の手段、方法は原則禁止か」と縛りを持たせる文言となる。「ポジリスト(ポジティヴリスト)と呼ばれる。
必要、不必要な場面はTPOに応じるため、それらを事細かに一つ一つ数え上げていっては際限がなくなるため、これらの表現は法律の世界などでよく用いられている。


閑話休題
ピカソのゲルニカでも、この「余分な部分をそぎ落とす」場面があったことを思い出す。
学生時代、両親と興味本位で見たピカソの作品に「えー、こんな落書きみたいな絵でお金がもらえるんだったら、私も画家になろうかしら!」と母親がごちていた。
ご覧になられたことのない方は、彼の若かりし頃の作品をご覧になるといいだろう。
あの一連の作品も、一度「山の最高峰を登頂した上で」行き着いた彼なりの哲学なのだ。


過程を評価せず、結果ばかり、出来上がったものばかりがもてはやされ、そこに行き着くまでの、努力などといったステータスは、評価されにくい時代にある。
売れるためには、ツイッターでバズらせ、製作過程をSNSで都度報告させよ、といった具体的、数値的なアドバイスを送る方もいらっしゃる。

私の考えは少し異なる。
出来上がった作品の細部に、それら努力の結晶は如実に現れるもので、見る人が見れば、その違いは歴然なのだ、という前提だ。

年始のテレビでは恒例となった「格付けチェック」のようなもので、一見して気がつきにくい製作者のこだわる細やかなメッセージ、味わい、じっくりと時間をかけて熟成させたアイディア等、それらは熟練のプレイヤーに「見えない形」となって届くはずなのだ。

「こだわりました!見てください!どうかよろしくお願いします!」
もっと告知をしろ、アピールしろ、と、前職の時代は上司に何度も指摘を受けた。
言わなければ解らない、伝わらない。
だからもっと言葉で、態度で示せ。
嫌なら嫌だ、そうはっきり物申せ…。

そうではない。
今ならはっきりと、上司に、そう進言できる。

洗練された作品の、過程を踏まえた味わいを、心眼に映ずるまでの気づきを得るには、相当量の経験と熟練、など、実はそれほど必要としない。

日頃我々が脳に蓄えている情報量は非常に多く、実際に見たり、感じ取ったりなど五感をフルに活用し、それを潜在意識という大脳のフォルダに膨大な量の記憶として蓄積されているのだ。
その中から、即座に使用できる、必要最小限の情報量のみを「海馬」の部分に一時保管する。
必要な能力は「常に周囲に対し興味関心を持ち続ける、観察眼」であり、それらを販売する側が触媒として刺激することもできるだろうが、私はむしろ購入されたお客様一人一人が「発見する」楽しみを持たせてあげたい、と願う。
興味を持ってくださった方々は、箱を開けた瞬間から、作品に向けての目線が一方通行となる。
淡い恋愛のように、細部に目を注ぎ、疑問を持ち、観察を続け、些細な変化を見逃さず、細やかな違いであっても、すれ違った瞬間「ん、何だか今日はオシャレだね」「実はネイルを普段とちょっとだけ変えただけなんです」と声をかわすような、

いわばユーザーに対し声高にあれこれとアピールすることより、むしろ「言葉ではうまく表現できないけれど、なんとなくイイ!」を、手に取ってくださった皆様一人ひとりの感性に訴えること、
創作作品に求められる能力とは、そのことだったのではないだろうか。


ゲームマーケット春の作品をプレイする中、あくまで私の知見の上で、「これは多くの苦労が伺えるな」「このデザインに行き着くまで、紆余曲折あったのだろう」「何度もテストプレイされた形跡があるな」といった情景が目に浮かび、説明書を片手に目が潤んでしまう場面が多々あった。
制作に携わった方々の多大なる苦労と汗がにじむ作品を、これからも大切にプレイすることで貢献していきたい。
そして、それら制作に携わる努力の汗と涙の一片を、少なからず汲み取れるようになったことが、自分にとって何よりもうれしい。


2018年5月13日日曜日

ゲームマーケット2018春 〜全ての参加者にエールを〜

ゲームマーケットに出展、来場されました方々、大変お疲れ様でした。


先日のゲームマーケット2018春では、数多くの作品が出展され、多くの方で賑わいを見せた。
人気作は開始早々列を形成し、土、日と二日連続にも関わらず疲れた体にムチを打ち、参加者はカタログ片手に注目作を追い、出展者サイドは笑顔を見せながら売り場に立つ姿も見受けられた。


カタログのサークルカット提出から始まる数ヶ月前からの入念な準備、いや、それこそ、ルールの基軸となるアイデアは前回のゲームマーケット終了時から持ち合わせていた、なんて方もいらっしゃることだろう。
思考が形となり、テストプレイを繰り返す中で、表現したい物の本質がブラッシュアップされ、真に自分の表現したい作品が、世に登場し、お披露目される。
夢が現実となる、まさにその瞬間だ。


サロマ湖100kmウルトラマラソンでの話。
壇上に立った有名ランナーが、スタート直前の走者に向けてこんな言葉を送った。

「ウルトラマラソン参加者は、ゴールした人が勝者ではありません。この日のために努力を重ね、今、こうしてスタートに立っている、皆さん全員が勝利者なのです!」

かつてはイチロー氏も、羽生善治氏も、著名人ならば皆「成功ではなく、成功に至る過程が重要」と語った。
ゲームマーケットも、売れる売れないではなく、出展の舞台に無事作品を生み出すことができた、その過程で既に勝利者なのだ、と、私は今回ブースに出展された方々に改めて畏敬の念を送りたいと思う。

当の自分は、というと、あれだけ入念に準備を計画、万全の体制を整えたにも関わらず、事前の広報活動は後手に回り、私生活のごたごたも重なった上、体力的にも精神的にも無理、無茶な創作を強いられ、当日は荷物が手元に到着していないハプニングに苛まれ、挙句、売り場を任せた人間とのコンタクト不足により委託予定分がキャンセル、さらには、翌日から寄せられる誤表記(エラッタ)報告の嵐、度重なるいわれのない陰湿なツイート、etc…。

あおる予定だった祝杯は、連日連夜、やけ酒を浴びる羽目となり、無理な作り笑いでメンタルを支える日々を送っている。
人生とは、かくも難しい。

・・・。

閑話休題
土曜出展だった私は、時間が取れたことも幸いし、日曜はのんびりとブースを回ることにした。
兼ねてからツイート上を賑わせていた話題作はやはり列が絶えない。
巨大ウボンゴ3Dや謎解きイベントは、順を待つだけで買い物の時間が終わりそうだ。
試遊スペースはどこも満席で、笑い声や、中には阿鼻叫喚が上がる台もちらほらあるなど盛り上がりを見せていた。

予約を回るだけで、あたかもRPGのダメージ床の如く、すり抜けるたびにMP(マネーパワー)がじわじわと消費される。
この辺りも、補給体制も含め、きちんと管理しなければすぐに瀕死となってしまうので注意が必要だ。


後日「ジップロックのような媒体が少ない」といったツイートも目にしたが、簡素なパッケージ販売ならば、埼玉ゾンビ研究所制作の「ダイイングメッセージ」や、BGM盤上遊戯製作所委託の「皇子のトリテ。」といった作品も目にしたし、それこそ「モックアップ」や「シート印刷」などの作品ならば、他にも見逃した作品があっただろうかと思う。
印刷会社各社が全国各地で広がりを見せ、また、多くのデザインや媒体を通じて作品の表現が可能となった。
それらを披露する場として、今後もゲームマーケットを楽しむことができたのなら、と私はふと考えた。

多くの抱えきれない買い物を手にし、私はこれらの作品を「養い育てる」番となる。
大河の流れの如く、多くの作品がごうごうと音を立て、多くの方の手に渡った。
淀みなく澄んだ水は、渇望する今だからこそ美味しさが倍増されるのだ。
製作者から多くの期待が込められたバトンに応えられるよう、私は今後、製作者の想い、気持ちを余すことなく、骨の髄まで作品を堪能したいと思う。


ゲームマーケットに集うのは「お客と商業者」ではなく「同好の士」だからだ。







2018年5月9日水曜日

ゲーム会・カフェ、第一回持ち込みプレゼン企画

数多くのゲームショップが立ち並ぶ中
他の店舗との差別化を図るべく、各店舗、様々な「企画」を用意し、多くのお客様を呼び込もうと努力されている。

各種ボードゲーム会、重ゲー会、大喜利会、ゲムマ新作体験会など、枚挙にいとまがない。

では私も、その中の一つとして、「私が考えた持ち込み企画」をプレゼンしたと思います。
こんなゲームカフェの企画があったらいいな、と思う、私的プレゼン大会です。


1 木のおもちゃで遊ぶ会

数多くの作品が並ぶ中、紙やプラスチックではなく、自然本来、すなわち「木の温もり」に触れようではありませんか。
木でできた作品を持ち寄って遊び、木の持つ良さに触れるゲーム会です。
もちろんダイスも木製を使用、得点チップもCollora制作「Wood Coin」を使用します

対象作品の一例
・コンプレット
・海外版ジャンクアート
・シャットザボックス
・スティッキー
・ジェンガ
・DEKU
・ワニに乗る?
etc

2 ゲームカフェのお宝発掘会

ゲームカフェに行って遊ぶゲームは何?SNSで知った新作?たまたま目に入った有名ゲーム?
否、そればかりじゃないでしょう。ゲームカフェにはまだ見ぬお宝ゲームが財宝のように眠っているはずなのです。この会ではそんな「普段はあまりゲームカフェ内でプレイされることの少ない作品」をみんなで遊ぶ会です。
事前にゲームカフェ内をリサーチし、(インタビューもできれば)あまりプレイされる姿はツイートされないけれど実は名作のゲームを掘り起こし、インストし、みんなで遊ぼう、できれば店員さんも混じり、ルールも掌握されると一石二鳥かな、という会です。

対象作品の「あくまで」一例
・ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた過去の作品
(ミシシッピークイーン、ダンプフロス、等)
・国内ではあまり流通されていない海外作品
(アヴァロン、フリッケンアップ 等)
・国内ではすでに絶版となった作品
etc

3 試験に出るボードゲーム会

ボードゲームは遊ぶもの?いえいえ、ボードゲームだってちゃんと勉強になるものですし、知識のある人、勉強のできる人が強い作品だってあるのです。
この会では特に「プレイすることで何かしら知識を得られる(かもしれない)作品」を、片意地はらずに楽しむゲーム会です。高学歴の方が参加されると一気に緊張感が増しますね。
(勉強となるかどうかはあくまで個人の主観です)

対象作品の一例
・なんてったってホノルル
・じゃぱらん
・那由多あつめ
・ポンコツファクトリー
・画数歌留多
・ベルーガ
etc

4 デジ・アナゲームで遊ぶ会

アナログゲームが多く存在する中、どっちつかずの立場となるため、常日頃から肩身の狭い思いをする作品、そう「デジタル機器を使用する」作品に注目する会です
それらを「デジ・アナゲーム」と呼び、デジタル機器を使用する作品で思いっきり遊んでみようの会です
(プレイの際には電源を確保できる場所が必要となります)

対象作品
・狩歌
・サバンナスマイル
・アンロック!
・ウルタールの化け猫
・サバンナスマイル
・フォトバーティ
etc

5 鉄ゲー愛好会

鉄道が大好きな人による、鉄道に関するゲームを愛でる会です。
国内外のあらゆる鉄道のゲームを集め、本物に準じたプレイだけではなく、鉄道に思いを馳せ、鉄道に関する蘊蓄を語り合うのも楽しいでしょう。

対象作品
・チケット・トゥ・ライド
・スコットランドヤード東京
・メトロ
・メトロックス
・山手線スピード、京浜東北線スピード
etc


6 妄想ゲームで楽しむ会

まず参加者には題名だけを提示します。このタイトルだけでゲーム内容を(自分で)妄想してもらい、「面白そうだ!」と判断、その参加者が一定数を超えたならば参加者同士で遊ぶ、というゲーム会です。
タイトルの妙技が光るゲーム会です。

対象作品
・うどんエイリアン
・2位じゃダメなんですか
・平成終了のお知らせ
・たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ
・2文字やる10秒で答えろ‼︎
etc

7 運ゲーで遊ぶ会

世の中テクニックやアブストラクトのゲームが闊歩し、それらの面白みが増す一方ですが、「完全運だけのゲーム」も、たまにはいかがでしょう。
「坊主めくり」のような、運だけに左右されるゲームを延々と遊び、その日一日で一番運の良かった人は誰かを決める会です。
むしろ一番の敗者は役を落とせるかもしれません

対象作品
・黒ひげ危機一発
・大相撲出世すごろく
etc

8 勝者のゲームで遊ぶの会

こちらはおまけですが、集まった人でゲームを行い、そのゲームの勝者が、持ち込んだ「自分の遊びたいゲーム」を遊べる権利を得られる、という夢のような会です。
面子ももちろん遊んだ人間となり、大喜利苦手、絵心なし、といった言い訳ももちろん通用いたしません。
好きなゲームを持ち寄って、是非頑張ってください。



いかがでしょう。お気に召したものがございましたでしょうか。
何か「これは?!」といった企画がございましたら、是非ご活用ください(一報いただけますとありがたいです)


2018年5月4日金曜日

ゲームマーケットは親子連れで

このブログを執筆している時点で、明日はゲームマーケット春本番を迎える。

ゴールデンウィーク最終日ということもあり、ご都合のつく方は足を運んでみてはいかがだろう。

その際は、是非「お子様を連れて」ご来場されることを、強く薦めたい。

日本ファイナンシャルプランナーズ協会が行なった「将来なりたい職業ランキング2017年度」(参考URL>>https://resemom.jp/article/2018/03/02/43274.html)統計によると、小学生男子の1位がサッカー選手、監督、2位が野球選手、監督、3位医師、小学生女子は1位保育士、2位医師、3位パティシエール、と並ぶ。
男子に関しては「ユーチューバー」も前回14位からの6位へと急浮上している。

私自身の話をしたい。
小さい頃の夢は「お医者さんになること」だった。
野口英世の伝記を読み、お医者さんになって島(生まれ故郷の奄美大島)に病院施設を作ることが夢だった。
夢と、されてきた。
実際には、「しょうらいのゆめ」を書くことが大の苦手で、今読んでいる本が好きで、勉強も大好きだった当時の自分に、親が余分な期待をかけていたのだろう。
「医者になって、お金持ちになるのよ」
そう話す母親の嬉々とした顔は、純粋無垢な当時の自分にとって、否応の余地なしだった。
「お医者さんと書かなければ、お金持ちにならなければ、お母さんは悲しむに違いない」
親に流されるまま、惰性的に夢を「見せられた」状態だったように振り返る。


そんな自分が、今、ボードゲームにのめり込んでいる。
世間では未だ「子供の遊ぶもの」という風当たりを受けることが、まま、ある、あの遊具に、だ。
購入だけでは飽き足らず、ついに小冊子を作成し、頒布をするに至った。
それも、今回が2度目となる。

ここまで私を突き動かすバイタリティの源は、会場に包まれた「大人たちの笑顔」だ。

先の「将来の夢ランキング」を見返してもらうとわかるかと思う。
大人たちが子供たちに、笑顔で紹介している職業が多くランクインしてはいないだろうか。

スポーツ選手も、プレイ中のキツい表情より、むしろ勝利した瞬間のガッツポーズの方が印象強く残っている。
医師も保育士も、基本的には子供たちに笑顔で接する職業だ。
子供たちの敏感な心は瞬時に
「大人たちが楽しそうに仕事をしている。大人になったら僕(私)も、こんな楽しい仕事をしたい!」
と悟るはずである。

ゲームマーケットの話に戻る。
初めて来場される子供たちにとって、ゲームマーケットの会場内は、ある意味、とても不思議な、ある意味とても「奇異な」世界に 映ることだろう。
なにせ、普段は厳しい目つきの、時に「キツい」と愚痴をこぼす、そんな大人たちが、皆、屈託のない笑顔で「ボードゲームを」遊んでいるからだ。

「僕たち子どもでも遊べるようなゲームで、楽しそうに遊んでいる?!」

最初は戸惑いを見せるであろう子どもたちも、次第に会場全体の雰囲気に馴染む頃には、ボードゲームのあくなき世界に魅了されることではないかと思う。
「ボードゲームって面白い、そして、大人になるって、やっぱり楽しい!」

色々叫ばれている中で、「ボ育て」の基本の軸は、その「大人になるって、面白いよ!」の導入部に触れることではないだろうか。

「ゲームマーケットは体験の場」
私の尊敬する某方の言葉を拝借すると、ゲームマーケットという、普段触れることのできない数多くの作品に触れる機会、それらを購入することのできる貴重な機会を通じ、是非お子さんと多くの体験をなさってはいかがだろう。

東京都立ボードゲーム連盟(URL>>https://boardgametokyo.wordpress.com)のトップページに掲げられている、ボードゲームデザイナー、アラン・ムーン氏の言葉を引用し、締めの言葉としたい。

ゲームをするということは、さいころを振ってコースに沿ってコマを動かすというようなことではない。インタラクション、決断、そして、社会的スキルに関することなのである。
アラン・ムーン(代表作「チケット・トゥ・ライド、エルフェンランド」等)



(※追記:本イベントは高校生以下、学生証の提示で無料です)

2018年5月1日火曜日

ゲームマーケット2018春 私の注目作品(修正版)

あいや待たれいそちらのお方、

私の話を聞いてはもらえぬか。

すなわち、購入予定リストを作成したところ、現段階で108,000円に到達してしまった私の話を、である。
(これでもまだハピエストタウンの購入を考えあぐねている現状)

全てを購入する資金があるわけもないので、
その中でも「特に私が注目している作品を」今回あげたいと思います。

その前に
私の趣味趣向のことをお話しておきます。

私はいわゆる「ライトゲーマー」に属します。
食わず嫌いがないわけではないですが、重いゲームを黙々とプレイするより、軽めのゲームをワイワイ楽しむ作品に心を奪われます。
海外の作品より、国内作品に
売れ線の作品より、一風変わった作品に
心を奪われる傾向がある旨、あらかじめご承知願います。




5月5日(土)


A07 久遠堂 Go☆Do☆Compa
テーマは「合コン」内容はかなり熾烈な駆け引き、時にひきつり笑顔で、時に怪しい笑みで、といった世界観を上手くこのゲームでまとめたな、という作品。各種試遊会での阿鼻叫喚が轟くほどの盛り上がりぶりは、カードに記載された細部の説明文などや勝者のみに与えられる秘密のQRコードなど、要所要所に配慮された細やかな気遣いからも納得が行く。


A15 たま々(両) シープマッチ
ミツバチマッチのデザイナーによる次回作。ホンワカとした絵柄を使用した大喜利の要素を絡めてカードをなくす作品。グループ戦という辺りがミソなのだろう。慣れてくると複数枚同時処理など荒技が飛び交う乱打打線となる様子。それらを傍目から見ているだけでも十分に面白い


B08 OKAZUbrand withi H ストックホールデム・メトロックス
鉄道を舞台としたゲームマーケット大阪の新作から一転し株取引を舞台にした中量級の作品、情報操作、株取引といった敷居の高い作品ながら、少々シャレの効いた愛くるしいキャラクターがそれらにスパイスを加える。
メトロックスはゲームマーケット大阪でも評判を博した作品。大人数対応ですから筆記具があればパーティーなどにも幅広く対応可能。もちろん鉄道の知識がなくても十分に楽しめますし、ゲームマーケット 以外にも近隣のカフェなどで現在も委託されておりますよ。


C01 高天原 しばことば/#バズったー
文字カードではなく「ランダム(?)に配置された文字列」カードをズラしつつ使用することで、連鎖と妨害(邪魔)、さらに「逆転」の要素とが全て両立される。ゲーム性のヒリヒリした感じがホンワカとする作品に彩りを添える
同ブースの「#バズったー」は大阪新作、こちらは打って変わって大喜利風の作品。両作品ともにテーブルの上でワイワイと楽しめるような作品であることを想像できる。


C05 ボドゲイム サバンナスマイル
ピクテル、雪玉ゾンビなどでもお馴染みボドゲイム制作。スマートフォンを待ち構え、カードの指示通り動き回る動物たちをシャッターチャンスで撮影するという、少し前の時代まで現実には叶わなかった作品。アナログゲームの進化系とも呼べるような作品ではあるけれど、硬いことは抜きにして、失敗写真を眺めながらワイワイ談笑するだけでも十分楽しいかもしれない。

C07 NSGクリエイト「突撃!今夜の晩ごはん」
関係各所のカフェ様に足を運べば必ずマスターが「面白い」と紹介するゲームマーケット大阪新作。断片的にヒントとして出題される食材から、本日のメニューをズバリ当てるという内容。
レシピカード下に記載されている説明文を読むだけでも十分に面白い。ちなみにこの文章、料理も美味しいゲーム喫茶天岩庵の店主さんが執筆されたとのこと。

C09 ゲームNOWA 「わードミノ」
戦国DOMINO制作者かぶきけんいち氏によるドミノとワードバトルをつなげた作品の、今回はベータ版。言葉がドミノとなっている点が特徴で、意図しない場所での連鎖を狙える点が、パズルゲームによくある「ふとした手で相手に有利、または不利となる」などの高い戦略性を秘めている点が特徴的。ベータ版で無料配布とはいえゲーム自体の完成度が非常に高い為、言葉関連のゲームに興味のある方は足を運んで間違いなし。


D07 ラブリー会「プラネットアドベンチャー3」
ラピッタなどで知られる老舗ブースから数年ぶりとなるオリジナル作品が登場。アニメを彷彿とさせる絵柄ですが、昨年秋頃からじっくりと時間をかけて練り上げたれっきとした自社ブランドの作品。中身も非常に豪華で、カードとコマを使用した冒険すごろく。持ち込み数が少ないと発表されておりますので、こちらもご購入をお考えの方はお早めに。



D21-22 梟老堂 AlpeNzian(アルペンツィアン)
「イラストゲームにハズレなし」の言葉通り、イラストとダイスを元にイラストを描く作品。デジタルでもできることを「自らの手で描く」という遠回りを経ることで敢えて味とする所に「アナログゲームならではの楽しみ」がある、と、製作者の狙いはそこにあるのかな?。出来上がり後にみんなで作品を見せ合う感想戦も絶対に楽しいし、だからこそ「イラストを手で描く」が活きてくるのでしょう。


D29 嘴広卿(はしびろきょう)「LAST WAN STANDING」

早打ち、伏せなどを駆使し自分だけの生き残りをかけて銃撃戦を行うという内容、核となるのは「アミーゴ」システム。これにより味方、すなわち「自分が守りたい存在」に照準を定めること、また「誰それが守っている、または自分が守られている」をプレイ中に推理できることがカギとなり、ゲーム終盤まで読みあいが続く辺りの展開が面白い。ワイワイもよし、人狼的なヒリヒリしたバトルもよし、ワイルドで哀愁を漂わせる犬のイラストがそれらを一層引き立たせます。

D39 Corolla Animal Draft
野球のドラフトとカードのドラフトをかけた、なんて心をくすぐる作風。セットコレクションと銘打たれているように、選手一人一人に個性があり、その年に必要な選手が変わってくるため「去年は必要だったけれど来年はいいや」もあり得る辺りのジレンマが楽しい。とにかく目玉である「バットでボールを実際に打つ」動作が楽しく、無駄にバットを持つ選手を獲得したくなるのは私が野球盤世代だからでしょうか。(タコくんはとても優秀)

D45  しのうじょう 寿芸夢/鮪づくし
カードを使った大喜利風のゲーム。名前ならば人名や地名や年号、ヤンキー漢字など幅広く何でもござれ。難易度も上・中・下に分かれ、食べ物やアングラなどジャンルの細部区分も図られている点の細やかな配慮が嬉しい。漢字を使用した大喜利風作品の中でも私が特に興味を持った作品。同ブースではゲームマーケット大阪で好評を博した二人用作品の「鮪づくし」も頒布されるとのこと。こちらもチェックです。


D47 サイタニヤ 京浜東北SPEED
山手線SPEEDに続く第二弾。スコットランドヤードが東京マップとなった際、いちどきに親近感が湧いた時のあの感動です。前作とのつながりもあるようで、ならば電車マニアの私(と嫁)はもちろん混ぜて遊びますとも。ロゴマークの「それっぽさ」も、とても心を奪われます。

D73-74 こぐま工房 ヒクトルーン
カードを使用したバランスゲームは一見の価値あり。倒れることを「暴走する」など各所でファンタジーRPGの世界を彷彿とさせる世界観が、デザイナーの井上磨氏による美麗なイラストも相まって私の心を掴んで離しません。見て楽しい、だけではなく「カードの素材に触れて楽しい」すなわち「購入したものだけが体験できる幸せ」。なるほど、そういうアプローチもあるのか、と。

D76 鍋ラボ 「漢々楽々(かんかんがくがく)」

四字熟語を使用した漢字大喜利、無理難題をこじつけるこの手の大喜利は、場の空気が馴染んだ頃に行うと非常にワッと盛り上がるのですよね。大喜利的には少し難しいと判断。でも一度いい具合にピタリと決まると麻薬のような快感を覚える点が好きなのです。製作者は歌集「ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる」を執筆された「なべとびすこ」先生。どう先生の歌集も販売されるとのことです。

E38 株式会社セライノ「俳聖」
前回秋から販売されておりましたが、カードを使用して俳句を作成する作品の単体拡張。出来上がった作品をツイートするだけでも十分に盛り上がり、またヘンテコな俳句を無理に風雅な作品に解釈する楽しみも生まれる、渋めの作品です。


E08 JOYJOYJOY(両) 注文の雑な客
見た目もシンプルかつオシャレ、そしてルールも「雑な」オーダーを元にいかに正確なチュモンができるかといった、パーティゲームの皮をかぶった、実は洗練された「大人のゲーム」。少しのヒントを手掛かりとした心理ゲームに舵を切り替えることも可能な辺り、実は手本引きのような熱い駆け引きが必要とされる作品だったのではないでしょうか、ないですね。製作者があまり主張しなかった細部説明書やパッケージにも注目です。

E10 のむゲームズ(両) ウルトリテン
色ものを彷彿とさせるけれど、中身は実に丁寧に作られたトリックテイクの作品。実際に作者の方から説明を受けましたが、難解とされる用語の数々が登場せず、あくまで「初めての方にも手に取ってもらいたいが故の」デザインだったのかな。と受け取りました。私はトリックテイクに関して勉強不足でしたが、ルールもスッと飲み込めましたし、世界観や元ネタを壊すような内容も何もない、愛情がひしひしと伝わる作品だったことを思い出します。ええもちろん予約済みです。

E15-16 カワサキファクトリー(両) 「Gear11」
カード、または牌を使用して約11以上の遊び方ができる、まさに「1つ持っていれば大丈夫」の大定番となる作品。遊び方は未知数ですが、ルール等に関しては熟練された老舗ブランド。ちょっと無理しても手触りの良さそうな牌のバージョンを入手したい。

E35-36 グランドアゲームズ(両)「アネクトパンチ」
Fist Bumpと呼ばれるグーとグーを合わせるパンチがテーマ。親プレイヤーの提示する「好きな●●」などのお題に対し、各種質問をしながら、最終的に親の考えていた解答に最も近い回答者と「アネクトパンチ」を行う、というルール。しかしそれらテーマはざっくりとしている点がミソで、だいたい正解ならばパンチできる、他の解答が気に入ったら回答者同士でもパンチできる、など、「主軸がある他に枝葉はご自由にどうぞ」と、まさしくパーティ向けの作品。この自由さこそ「アナログゲームの醍醐味」だったのかな、とふと考えました。


E70 一石ラボ 「ブランクワールド」
販売前から話題沸騰の、航海者となり地図を広げる作品。一つ一つ丁寧に仕上げ、各種タイルにも小ネタを仕込むなど製作者のこだわりを余すところなく閉じ込めた逸品。箱いっぱいに詰め込まれたタイルと、何も生み出されない海図から、徐々に広がっていく航海図に、争うべきプレイヤー全員の一体感が生まれるあたり、アナログゲームの良さを実感致します。

F33 DIY卓屋 「カーリングダイス」
ロボットラボ、リトルガーデン(ノスゲムデザイン)、パニックブリッジ(立体)といった、ダイスを用いたアクションゲームは各所で好評を博しており、今回、少部数販売も合間って混雑が予想されます。お買い求めの方はご注意を。


G21-22 四等星 親の期待を裏切るバカ息子
タイトルからは想像し難いれっきとした「クイズパーティゲーム」。親が正解者(正解を書いてくれるであろう子供)を予想し、当たったならば得点、というブラフ要素を取り入れた作品。特筆すべきはクイズゲームなのに「早押しボタンを必要としない」点、これ実は、かねてから私の昔所属したクイズ界隈でも「早押し、ボードの他に楽しめる企画はないの?」と散々頭を悩ませた問題だったのです。初めての方でも楽しめる要素を取り入れたあたり、さすがボードゲーム製作者の視点は違うな、と実感いたしました。買います。

G27 一年中未来 パワーワードワーカーズ(仮)
既存のお題から、カタカナと日本語の組み合わせを用いて新たな言葉を考える、これぞ「ありそうでなかった日本語の大喜利風ワードゲーム」。前回秋から既に評判が高かったので今回の販売が非常に嬉しいです。(※前回秋に発売されていらっしゃったらごめんなさい)お値段もこのジャンルに関しては手に取りやすい価格です。


H01 もんじろう(両) 積みゲークイズ
ゲームを知っているからこそ楽しめる、ゲームを知っているからこそ面白い、まさに「ゲーム熟練者」向けの作品。もちろん正解にたどり着くためには相当量の知識が必要とされますが、同じだけの趣味を知っている人同士の会話って楽しいじゃないですか?その時の触媒たる存在として、カフェなどに一つあれば本領を発揮しそうです。



H20 Logical Power 「DARK WITCH」
現在までルールは「裏表で推測できるババ抜き」という情報のみ。しかしそれだけで十分駆け引きが要求される作品であることが伝わるから広報として流石だと実感。古典的作品の良さや奥深さを知るからこそ、そのアレンジを最小限に、そして慎重に重ねていっての作品であることを期待します。妖しさ漂うカードながら明るく手に取りやすい雰囲気も好印象です。(残念ながら、今春の頒布は見送りとなったようです)

H32 堀場工房 ハムハムえぶりばでぃ/さばげ
漫画家たちばないさぎ先生による毒気のない絵柄は絶品。その可愛さとは裏腹にアツい駆け引きが楽しめる名作「うさぎとハリネズミ」を思わせるスゴロク。駒の一つ一つ丁寧に装飾が施されたウッドバーニングの技法にも注目です。
さばげはブラフとバッティングが交錯する、こちらも可愛らしいイラストとは対照的にアツい心理戦が要求されるカードゲーム。1度ではなく3、4回プレイすると、相手の心理が読めてくる辺りの「腹の探り合い」が、まさに「サバを読む」という根本に隠れているようで心をくすぐられる。


I08 TUKAPON(両) あいわな-trap of Love-
淡い色使いのイラストながら、ポーカーのようなセットコレクション。伸るか反るかを捨て札から選択できる辺りの駆け引きを恋愛というテーマに落とし込んだ辺り、タイトルしかり、製作者さすがだなーと思わせる。カードの枚数が変則的となっている点が味噌で、相手の数値を読みながらのトーク(さながらこれも恋愛に例えられるのだろうか)も楽しいのだろう


I22 88create シルとり
シルエットタイルを使用してゴリ押しでしりとりを完成させる、こちらも大喜利要素の混じった作品。同梱のベルがカギとなり、開始の合図となるベルの「チーン」という音が無意識のうちに焦りを生み出す。数回プレイするうちにゴリ押しが乱暴なものとなり「これで何とか通せないでしょうか…。」となる辺りのパーティ的な要素が面白い。真面目系よりワイワイ楽しみたい方には間違いなく楽しめます。

J01-02 BGM盤上遊戯製作所 (両)ブランク材の販売/テバトリ/皇子のトリテ。
ゲーム製作を「考えていらっしゃる方」で結構。手に取っていただきたいものは「サンプル品」、長年の知見を活かした技術をゲーム製作に取り入れたそのこだわりは、サンプル品といえども十分に伝わってきます。全ての製作者から愛され信頼される、その理由と何か、そのこだわり抜いた、それでいてとても明るい方々の笑顔に癒されるべく、今年ももれなく伺いたいと思います。
新作ゲーム「テバトリ」は変則神経衰弱。動画を見る限り、かなり紙質にこだわりがある様子。ビールに手羽先も登場しますが、子供でも十分に楽しめます。シャッフルありきの神経衰弱はむしろお子さんが有利かもしれません。
チップを使用したトリックテイク「皇子のトリテ。」はカードのデザインなど見た目も鮮やかなトリックテイク。ラウンド毎に獲得できる得点が変わる為、使用する手札と相手のチップとのダブルを考慮する必要があり、ダブルで頭を悩ませるような、けれど運の要素であっさりと勝利もできるその塩梅は、さすが何度も職人ならではの微調整されたのかな、を彷彿とさせます。こちらも委託販売されるとのこと。
ゲームだけではなく、最近登場した可愛い看板キャラクター「ベル・グレイス・マーシャ」の3人もおで迎え、といった、いたせりつくせりのブースとなっており、おそらく行列ができ流と予想されます。

J17 とりげぇむず(両) AIQue
クラウドファウンディングでも一時話題となった、音声装置を使用してのパーティーゲームがゲームマーケットで初登場。もちろん一人でも楽しめます。
1台のスマホがあれば皆で楽しめること間違いなし。声などを気にしなければカフェでも可能です。(騒ぎすぎないでね)


J36 をしだや (両)怪物パーティー
老舗ブースによるカードゲーム。ルールはトランプの伝統ゲームを思わせるので面白さは保証済み。
キャラクターも、氏の持つ独自の愛くるしいキャラクター(しかも見た所全て書き下ろし、ですよね?)を活かしきり、ルールはシンプルながらアツい駆け引きが期待できそう。同ブースは過去作も若干数発売するとのお知らせを受けておりますので、名作「どーぶつストラグル」などを入手するチャンスですぞ。

J41-42 蒼猫の巣出張所「百科審議官」
「ベン図」を利用しての連想ゲーム。旧作はすでに絶版となっておりましたが、この度のゲームマーケット大阪でリメイクされました。もちろんボードゲーマーなら「いまを買い逃せばどうなるか」は想像に難くはないですよね?私はもちろん購入。

J50 よぐゲーム「グラバー」
グラバーは長崎グラバー邸を題材にした第2回東京ドイツゲーム賞を獲得した実力派。重めのゲームではありますが、人気漫画「ボドゲde遊ぶよ!」を手がけた赤瀬よぐ先生によるわかりやすい説明漫画も掲載されておりますので安心できます。
同ブースでは赤瀬よぐ先生による「グラバー」のサイン会も実施されるとのことです。

J40 土曜こっち屋「正気度ヌルから始めるゲーム制作」
B25 スモール出版「ボードゲームデザイナーハンドブック」
前者は制作に携わる著者が業界を裏の視点から描く、時に明るく、時に悲哀に、時に辛辣に、業界を斬る爽快感のある一冊。業界人ならずとも裏の世界とは、真の世界とは、をのぞいてみたい方は必見です。
後者はゲームマーケット先行販売(後日アマゾン等でも販売予定)。ドイツ年間ゲーム大賞の審査員を務める著者の、多くの作品を熟知するからこその視点はデザイナーならずとも一読する価値はあり。

K20 ボドっていいとも ボードゲームカフェパス
これまで「ありそうでなかった」ボードゲームカフェのグルメ情報誌。1,000円と記載があります、割引券やフードチケット、何より全国各地のグルメ情報が一手に掲載されているというデータベース的な価値もあり、俗な言い方で申し訳ないですが、大変コスパの良い作品となっております。
もちろんその見た目も「ミシュランガイド」を彷彿とさせる上品なチケットブックとなっており、持ち歩くのに人目を機にする必要がない点、とても嬉しいです。
今なら土曜日限定でF25「kurumari」ブースとI18「番次郎」ブースで特典もあるようですよ。




2日目 5月6日 日曜日


B04 鍋野企画(両)ハネムーン ウィズアウト ア ゴースト
心理クイズを5問行い、連続正解を行うクイズゲーム。昔「ウンナン炎のチャレンジャー」の「カップル限定彼女のこと10問答えられたら100万円」ってチャレンジで、ことごとく男性が「彼女の初デートは?」「爪の色は?」「胸のカップサイズは?」といった質問に敗れ去っていったので、おそらくこのゲームもゴースト有利となるのではないかな、と勝手に予想致します。カップルとプレイする場合はご注意あれ。


D75 ひとりじゃ生きられない「ベルーガ」
大自然をテーマにした同ブースの最新作。作品自体はシロイルカを見つけ出すという協力ゲームですが、見つけてはいけない妨害カードによりそれらをうまくかわさなければならない点、かなり達成の度合いは難しめに設定されているとのこと。色鉛筆の一本一本で丁寧に描かれた絵柄は、同日絵本としても販売されるとのことです。

D72 TUCGAMES「カウントダウンしりとり」
ひらがなカードを使用してのしりとり。こちらは大喜利要素は一切なく、完全な語彙力の勝負となる。しかし妨害とな二文字カードや「を」カードを使用することにより幾分の運と、場合によっては様子をみるという「カードゲームならでは」のテクニックを要求される点、とても興味深いです。拡張カードもおまけで付くようです。

D43-44 Glory'sWorks 「HIDE OUT」 
これまでの一本道ダンジョン探索からついに「分岐する」ことを主体に置いた作品が登場。それらをボードではなくカード(山札)のみで表現できたそのアイデアに感服致します。駆け引き、そして達成できた時の感動、それら混みでも前作RED OUTを忠実に引き継ぐ傑作と呼べます。もちろん「インスト簡単」という前作の軸にちゃんと根ざしている辺り、製作者としてのアツいこだわりを感じます。


D57-58 Polygonotes 竜姫の咎(りゅうきのとが)
美しいデザインは時に悲しいストーリーを暗示させるかの如く、艶やかに、そして儚げなストーリー。ゲーム自体もシンプル且つ何度もプレイ(輪廻)したくなる展開を想定してしまうなど、それだけで氏の術中に嵌められているのかもしれない。
公式ブログに寄せられた説明漫画にもそれらを彷彿とさせる一片が寄せられておりますが、それらを想起させずとも、軽く、何度でもプレイしたくなる作品です。

E50 river games「魔法陣のルール(仮)」
R&R stationの売り上げ上位にランクインするなど販売後から話題沸騰の作品。そのキモは「ルールを独自に変更できる」点にあり、一定のルールに従えばどんなカオスなルールにも変更自在な点にある。この自由と発想力が次回以降のリピート率を向上させるのだろう。丁寧な動画解説もあるなどサポート体制の充実も嬉しいです。

E55-56 Mogwai 「オネズミ算」
カードに書かれたチーズの数値を欲張らない程度に上手く取り合う度胸試し。少し前に「フォレロッテ」にどハマりした私にとって、この「カードだけでできるチキンレース」は見逃せません。大きく見やすい、手に取っても数値がわかるなどデザインや実用性も工夫されたカードのデザインも必見です。土曜日はB-22で委託販売も行なっているそうですよ。

F06 ColorfulSpiele BodoCaーボドカー
ボードゲーム愛好家ならではの作品。ボードゲームを知っているからこそ、ボードゲームの知識だけで楽しめる連想ゲームというコペルニクス的転回。
「自分そんなに詳しくはないし…。」とおっしゃる貴方にこそ、「初心者にオススメのボドゲ教えて」のツイートについつい反応しちゃうアナタにこそ、きっと楽しめること間違いないでしょう。お節介大好きな私はもちろん見逃しません。


F09 ブッコ「たぎる表裏」
名作「たぎる論理」がワンランク上にパワーアップ。そして当てるカードはたったの1枚。質問を駆使し、その1枚を当てる、という、余計な贅肉を削ぎ落とし、極限までシンプルを追求した結果、その「面白さの原石」だけが抽出されたような、実にソリッドな作品です。

F18 BraveLily 真・まどつく〜魔導書を作ろう〜
前作から内容を一新、キャラクターデザインにナカタヒサ氏を採用しさらに内容を洗練させ、洗練を重ねゲーム性をより深めた上で、デザインはさらに魔導書らしい世界観を構築。とはいえ、重厚な神話世界よりもファンタジー色を重視しているとのことで、それが曖昧をよしとするアナログゲームの世界観とバッチリマッチしている辺り、「狙っているな?!」と思わずニヤリとさせられます。


G22 アソビCafeゲームス リミット30ミニッツ(※カタログでは20となっておりました)

現在流行の脱出ゲームの中でも、ゲームカフェとの連動イベントも期待できる渾身の一作。ゲーム内容がゆえに前情報が無いものの、謎解き関連のイベントを積極的に行う同店だけに面白さは保証済みと言えるかも。使用後は「終わり!破棄!」ではなく、たまに見返して「あの時ああした」を振り返る楽しみがあるというのもいいですよね。

G33 ぎゅんぶく屋「ワンナイトマンション アクリルキーホルダー」
ゲームマーケット大阪で人気を博した、ワンナイトマンションに登場する各キャラクターのアクリルキーホルダーを販売。今回は第2段となる「執事、探偵、富豪」の三種類を用意とのこと。個人的には是非とも「探偵」を入手しておきたいのです。理由は永遠に不明!

G46 空とぶカミナリ石「空飛ぶカミナリ石」
NHK「おはよう日本」でも取り上げられた、介護現場から生まれたボードゲーム「デイサービス農園」に続く第2段。介護現場で使用することを目的とされているが如くルールもいたってシンプル。だからといってゲーム内容がおざなりになっているわけではなく、私のような人間が混じっても楽しく遊べる作品に仕上がっております。作品全体から漂う「やさしさ」からも、その丁寧に手がけられた作風が伝わります。


H14 758ボードゲーム会 「あの娘は黒が欲しい」
トリックテイキング老舗のブースから最新作が登場。昨年夏の名古屋ボードゲームフェスティバルでは、かのGAMENOWA代表かぶきけんいち氏もその面白さを絶賛した作りです。獲得したカードを混ぜて「黒色」を作った分だけ得点となる、という内容です。
長い月日をかけてじっくりと練り込まれた今作が、満を辞してゲームマーケット春に登場します。



H34 コロラボ「四季ならべ」
絵柄を見るだけでも楽しいセットコレクション系のカードゲーム。花札のように美麗に紡がれた一枚一枚のカードを、順番に集めていき役を作っていくというシンプルな内容ながら、和風のカードゲームならではの熱のこもった駆け引きが必要となるかもしれません。役名も「明鏡止水」「水天一碧」「花鳥風月」などとても雅。


I24 Qlios Inc. 「ガイスターギャモン」
愛嬌のある幽霊のイラストと、一見してシンプルなデザインとルール、しかしその面白さはMENSA出身のデザイナー自身も太鼓判を押す出来栄え。
シンプルでヨーロピアンテイストなデザインは、その木でできたチップやアイロンプリントのボード、ルールをQRコードにてその場で確認できるなど風合いやデザインなど細部に到るまでもこだわりを見せている。
同日出展される可愛らしいミープルアクセサリーはナシたん工房、アプリコ様から。やはりデザインと機能性の双方を重視した各種グッズは、ファンとして見逃せない逸品です。


J58 ハッピーゲームズ 「グラギャモンにゃん」
言わずと知れたハッピーゲームズRYO氏によるグラギャモンシリーズ第二弾。愛苦しいキャラクターが取りざたされる中、丁寧な文体と難解な用語を排して読みやすさにこだわった説明書や、池、魚など独自の世界観を構築するストーリー設定、目に優しい全体の色合いなど、ユーザーへの細やかな気遣いに製作者の優しさが垣間見えます。「振り直しカード」を使用することで上級者とも互角に争える配慮も嬉しいです。







・・・
私の勉強不足で、まだまだ発掘しきれていない名作はあります。
それは是非、皆さんの手でお探しになってはいかがでしょう。

何かのご参考になりましたら幸いです。m(._.)m

作品はアウトプットで磨かれる〜4コマ漫画制作日誌〜

今回のゲームマーケット春は、本当に広報らしい広報活動もそっちのけで制作の方に勤しんだので、せめて自分のブログの中だけでも宣伝させてください。 なぞなぞの本、クイズの本、とともに、もう一冊、わたしのブースの片隅を賑わす本がある。 「きょうもボドびより。」と称された4コ...