2018年8月21日火曜日

多くの人・作品・時間に触れる「幸せ」 静岡ボードゲーム会ニケ!参加レポート

先日、静岡県内外のボードゲーム愛好家が一堂に集うゲーム会「ニケ!」に参加する機会に恵まれた。
今回8月で19回目を迎える。
私自身の参加は2度目だ。

前回レポート「井の中の蛙と大海と -ニケ静岡で学んだ話-」http://hibikre.blogspot.com/2018/02/blog-post.html


興奮のあまり早朝から目が覚め、予定時間を前倒しで一路、車を静岡市内へと走らせた。

会場内では多くの参加者が、来場時間とともに多くの作品をプレイする。
先日発売されたばかりの最新作、有名定番作品、昨日のテレビで話題沸騰の作品はもとより、自作ゲームのテストプレイに、販売することもないであろう自作ゲーム、トランプなど、まさに「ボードゲームのバイキング」であり、どのテーブルからも華やぐ声が上がっていた。

私も長距離運転の疲れをコーヒーでごまかし、まずは「ウンチしたのだあれ」からプレイする。
静岡市内に店舗を構えるCafeBINGOのオーナー、能登ごいた保存会長野支部「総長」氏ら有名ボードゲーマーが集い、カードを配る手に無駄な力が入ってしまう私。

その後も「ワードスナイパー」「Drop it」「デクリプト」「ワンナイトマンション(拡張込み)」等々、13時の開場時間から21時の閉館時間までみっちりと遊び行ってしまった。


ニケ!の魅力は、参加者の誰もが「ボードゲームを心の底から楽しんでいる」姿にある。

ボードゲームカフェに通われる方や、ボドゲ会に参加される方は、すべからく、ゲームを楽しんでいるはずでは?
そんな声が上がるかと思う。

私自身がそう
参加のたび「何か面白いゲームないかなー」と品定めしつつ、真新しい、話題の作品に興味を示し、以前遊んだことのある作品は「今はいい」と敬遠してしまう。

何故か。
それは私の場合「楽しい時間のもったいないおばけ」が発動してしまうからだ。

せっかく来たのだから、せっかく参加したのだから
少しでも自分の体験したことのない「衝撃的な感動」が欲しい、欲しい!

その為には、以前体験し、すでにある程度の感動を享受し終えたであろう作品は後回しにしたい、したい!

一方で「ボードゲームなんて本当にわからない方」に関し、名も知らない傑作ボードゲームを勧めたところで「感動するかどうか」の保証が(その人にとって)掴めない以上、やはり躊躇してしまう。
だから「メディアに登場した」作品は、やはり根強い人気を誇る。
そしてそれらは「ある程度ボードゲームに熟知された方」が敬遠する傾向にあることは、先に述べたとおり。

「ボードゲーム初めての方も参加OK!」
そう謳う会は多い。
しかしこの二律背反を上手く解決する策が登場しない限り、この「混じり合わない関係」は一生こじれたまま、
そう考えていた。

今回のニケ!に参加し、それらが完全に払拭された。

初めての方も、熟練の方も、同じテーブルで、多くの作品を、「初めてだから」と手加減することなく、和気あいあいと楽しんでいる。
楽しむことが「できている」

いくつか理由があるかと思うので、あげて行きたい。


◆ゲーム数、参加者が多く、選択の幅が広い

持ち込みゲームの数が非常に多く、また、多くの参加者が集う、それだけ選択の幅が広いということは、必然的に「自分の遊びたい作品に、遊びたいだけの人数が集う」のである。
今回の参加者は最大で100人を超えたと聞く。子供から高齢者、初めてからベテラン、ジャンルの強弱に至るまで、しかし「ゲームを楽しみたい」という根底で繋がるからこそ為し得た会だと考える

◆説明できる人が多い

人が多く集まる、ということは、それだけ「ボードゲームに熟知された方」も割合として多く集まる。
つまり「できないゲーム」がそこには存在せず、面白そうだけれどできない、という状況に陥ることがない。
好きな時に、目に止まった好きなゲームをプレイできる、非常に恵まれた環境にあるのだ。

◆多種のゲームを遊べる「安心感」

多くのゲームに触れることができる、ということは、翻って「挽回のチャンスがある」ことにつながる
すなわち、1ゲーム1ゲームにかける比重が「丁度良い塩梅」となり、程よい熱量で勝負を挑むことが可能となる。
負けても悔しがることなく、次の勝負で勝てば良いのだ。
じゃあもっと「プレイ自体を楽しもう」といった雰囲気が自然と形成される、会全体が成し得る独自の空気はここにあるのではないかと考える

◆たくさんの作品に気兼ねなく「チャレンジ」できる

先ほど「バイキング」に例えたが、私の場合、目新しいものの次は「確実に面白さの保証されているもの」次に「全くわからないけれど興味の出てきたもの」と、あれこれチャレンジしたい心が生まれ、それに賛同される方が「私も!」「僕も!」と手をあげてくれる。
初挑戦の方、何度もプレイされた方、それぞれが入り乱れでプレイし、仮に大差をつけて勝敗を決したとしても「じゃあ次はこれ!」の流れへと移行する。この軽さと「ノリ」こそがニケ!の最大の魅力ではないだろうか。



21時、撤収開始の時間。
残り時間を惜しむように、新たに作品を立ち上げ、多くの参加者と語らい、会は静かにフェードアウトしていった。

後ろ髪を引かれる思いで私も会場を後にした。

私自身も「ゲーム音楽を読み札にしたかるた」「海外のトランプ(ゴルフをプレイ)」「シャットザボックス(フランスの伝統ゲーム)」といった、普段のボードゲーム会では「目にも止まらない」それどころか「敬遠されるだろうから滅多に持ち出さない」作品を敢えて持参し、幸いにも、多くの方から好評を頂いた。



ここにしか無い出会い、体験
それらを形取る根本は人に終着する。
挑戦する心に、成長は生まれ、その連鎖は二次関数の如く飛躍的な伸びを見せるだろう。
そしてそれらを暖かく向かい入れる「土壌」があってこそ、多くの人材が育ち、成長した人が、また多く伝承し、良いことが各地に伝播される・・・。

多くの理解ある方々に愛され、支援され、今後もそんな参加者とともに成長するニケ!を、私自身も稚拙ながら愛好家の一人として応援したいと心から乞い願い、また、帰宅の途につきながらも、早速「次は何を持参しよう…」とあれこれ画策してはニヤニヤが止まらない自分であった。


次回はボードゲームのクイズができると、いいな。





0 件のコメント:

コメントを投稿

目に見えない精神の話

 7月12日(月) レイアウトに少しずつ手をかけることにした。 ノートに書いて、パソコンの画面に落とし、画面を調整する繰り返しだ。目に見える形にすると、抜けた部分が見えてくる。 その中で気がついたことがある。 世界樹の迷宮という私の好きなRPGがある。 その隠しダンジョンの話だ。...