番次郎の盤上万歳!!: Self similarity(ボードゲーム王選手権起動ノ章)

2018年8月4日土曜日

Self similarity(ボードゲーム王選手権起動ノ章)


8月4日(土)に開催されましたボードゲーム王選手権、体験レポートを綴ります。
あまりに文章が多くなりましたので、準備編、当日編(後日アップ予定)の二編に分けます
よろしくお願い致します





この日をどれだけ待ち望んだことか。

昨年は職場の上司に追いやられ、泣く泣く出場を見送った。
今年も身の回りの諸事情により、一時、出場を見送ろうとしかけた。


出場の動機は、あくまで興味本位に過ぎない。
これまでコツコツと作成した個人的趣味趣向に関し、それらがどこまで通用するのか、試せる場があるならば試してみたい。

ムクムクと湧き上がる興味と反比例し、重なるスケジュール、都合を入れてくる相手方。


実は一度だけ、奇跡的に予定の空いた瞬間があった。
「予定が空きました!一緒に出場される方を募集します!」
このツイートに、とある知識人の方が立候補され、寸前まで応募に手をかけた、のだ。

しかし、ここでもやはり先方は「土曜日の予定、お願いします」と一方的なメールをよこす。
やむなくその方には断りの連絡を入れることとなり、一時は出場を断念する。

半ば諦めつつも、ゲームマーケット秋の作品も兼ねた問題作成に勤しむ日々。

数日後、別の”ある”方が募集をかけてきた。当初予定されていらっしゃった方の都合がつかなくなり、急遽募集をかけられたらしい。


もう、自分の中で二度目は無い。
ギリギリまで調整、の天秤が逆に傾いた私は、ついに先方の面接官に対し「本当にすみません、その日は予定があります」と、断りの連絡を入れるに至った。
本格的に「勉強をしよう、対策を取ろう」と決めたのはこの日だった。言うなれば、普段の勉強から「試験勉強最後の追い込み」に切り替えた、といったところだ。

とはいえ、本番まで日数はわずかとなり、相手方との調整、練習の日程も限られている。
自分の勉強だけではなく、これからは同時並行的に体調と精神の管理を最優先に管理しなければならない。

相手方のタイムラインは連日連夜、不眠不休のツイートが並んでいる。
少しでも私がリードを取り、率先して頭に知識を入れなければ、先導するどころか足を引っ張る結果となってしまうのだ。

7月某日
関東圏内は何処も38度越えの猛暑日が続く。
クーラーの壊れた室内は蒸し風呂の如く、とても勉強ができる環境ではない。
近隣のカフェでは毎日イベントが開催されており、とても一人が入り「取説を読ませてください」とふらりと入れるような雰囲気ではなさそうだ。

無料Wi-Fiの入る喫茶店に入り、コーヒーをお供に、ひたすら取扱説明書や、関係書籍を熟読する。


時間が足りない。
ならばと思い、勉強法もこれまでと一風変わった方法を取り入れることにした。

その一つがツイキャスライブだ。

傾向と対策としてクイズを作成し、ある程度の問題数が蓄積できたら、ツイキャスライブにて問題を読み上げる、というもの。



作っては、キャス、を何度か繰り返し、問題の内容をその都度、脳に定着させていった。
少々破天荒な勉強法だったかと、自分でも思う。


7月末日、都内某所
相手方と、直接お会いできる貴重な機会。ともすれば今日が最初で最後となるかもしれない、だからできうる限りの対策を、限られた時間内に収めたい。

早朝から簡単なプレゼンを用意する。

2時間ほどしか取れないであろう調整時間に、できうる限りの内容を詰め込むことができ、かなりの手応えを実感できた私。




本番直前になりようやく完成する15段のリノに狂喜乱舞してみたりなど。
問題対策も随分と行ったと思う。ビジュアル対策に、音声対策、右脳問題対策として、アナグラム、パッケージ暗記、ドイツ語翻訳、etc…etc……。



しかし順風満帆に進むはずもなく、大会前に付き物のスランプ状態は、御多分に洩れず、今回も発動する。


今回のキーコンセプトは「ボードゲーム愛」であり、決して「ボードゲーム知識王」などではない。
「ボードゲームを最も楽しむことのできた人間が勝利する」大会なのだ。

私は今、楽しめているのだろうか?

無理に私が「勉強する」こと自体、何か馬鹿らしいことをしでかしているのでは、と、本番前だという大事な時に、ふと立ち止まってしまった。
3日前、しばし茫然とする。

ライバルと思しきフォロワー諸氏は、ボードゲームの合宿や、美味しいご飯などの画像を絶え間無くツイートする。
酒も飲まず、甘いものや油物は脳に悪かろうとなるべく控え、たんぱく質と野菜、魚が中心の食生活を送り、ひたすらクイズ制作や関係ワードをノートにまとめる、といった作業に没頭する私とは大違いだ。

「何真面目くさって勉強してるんだよ。お祭りじゃないか。楽しむイベントじゃないか」
そんな心の声すら上がってくる。

・・・。
悔しくて、悲しくて、楽しむべきボードゲームに苦しめられている今の自分は、愛情の愛どころかまるで「悲哀」ばかりではないか。
涙がこぼれた。そう自覚した瞬間、指が、身体が、動かなくなる。


それでも、走り続けるしか、ない。

自分の走らせているペン先が、書き綴ったノートの束が、無駄骨だ、という事実を直視したくはなかった。

たとえ自覚したとしても、振り返ることなく、今は走り続けるしかなかった。

そういえば数日前、私はこんな言葉を目にした

「いいこと考える直前って、なぜか落ち込んでいたりします。」
(「抱きしめられたい」糸井重里著より)

落ち込む今があるからこそ、ひょっとすると本番、良い成果のための、飛躍があるのではないか。

そうありたい、そうあることを、願うしかない。


そんな、決して最良とはいえない心境の中、本番は計画通りやってくるのだった。


8月4日土曜日、この日も関東は1日酷暑の予報。

前年度覇者「のざくに」氏を筆頭とするゲームボーイおじさんず、いざ、決戦の地へ。



次回、当日編に続くhttp://hibikre.blogspot.com/2018/08/self-similarity_5.html

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