2018年12月4日火曜日

等身大の自分を探して 汗と涙の関西遠征記-二日目-

初日(盤祭1st.)https://hibikre.blogspot.com/2018/12/blog-post_3.html


関西遠征記二日目の朝。

あれだけ多くを抱えた我が子ら(小冊子)は、昨日の晩祭1st.で無事に親元を離れていった、

はずだった。

しかしながら、目の前にはそれなりの売上金、まばゆいほどのボードゲーム頒布ブース、一時の気の緩み…。

結果、さほど軽くはないままのスーツケース一式を抱え、私は一路、大阪府南区のボードゲームスペース「ファミーリエ」様へと向かった。

多くのお子様が訪れると評判のこのファミーリエ様、そちらで「すがえり様」主催のボードゲーム会に参加することが目的だ。

途中のコンビニで軽く腹ごしらえを済ませ、到着は午後12時30分頃だっただろうか。

店内はバリアフリー。テーブルの他に「こたつ」も数脚常備され、子どもたちが華やいだ声で大人たちと賑わいを見せている。

店長さんよりも我先にとご挨拶に飛び込んできたのも、お子さん方だった。

パワフルなお子さん方も過ごしやすいスペースという印象で、壁にはツイート上で話題となった「ボードゲーム新聞」なども掲載されていた。
多くの方に好評のようで、すでに6号が発行されているようだ。

主催の方が到着するまでの時間、クイズなどを披露する。
ボタンの方はこちらでも好評だったが、如何せん、私の問題作成能力が悪く、子どもたちは「押したくても(わからないから)押せない」ことで離れていく場面も。
問題の難易度を更に考慮すべき点は今後の反省材料としたい。

主催が到着し、まずは「ワードスナイパーファミリー」を。
私の購入する作品は比較的「初めての方でもベテランの方でもルール説明が簡単でかつ楽い」作品が多く、こうした「初めての方」が混じる会では重宝する。

主催の「すがえり」様は気さくで笑顔の素敵な方。
初めて、を主張されてはいたけれど、DOMEMOなどでは初プレイながら積極的に「ブラフ」などを織り交ぜるなどすでにゲーム的な戦略を熟知されている様子。
勝敗を気にせず多くの作品に触れたい、全身で享受したい、という意欲が全身からにじみ溢れる、とても活力的な方だった。
ならば私もそれに応えるべく、どんな方でもご満足できる作品を堪能してもらいたい、という思いで対抗することにした。
この辺りの「負けん気の強さ」も、私の中の「大人になりきれない部分」と呼べるのだろう。反省は後からすることにしよう。

ゾンババ(ひとりじゃ、生きられない制作)、ドメモ(ランドルフ作)、コードゼクスクロス(JOINT GAME FACTORY制作)、ゴモジン(JELLY JELLY CAFEリメイク作)、あてっこついたて(スヲさんち制作)などをプレイ。
コードゼクスクロスは難しさの中に「解答できた先の達成感」というバランスが絶妙で、脳内で全てのキーセンテンスが一本に繋がった際のドーパミンの溢れ具合がたまらず、思わずガッツポーズしてしまうほど。
迷うことなく購入してしまった。

あてっこついたても、特に子どもたちに好評だった。
先の盤祭1st.でも感じたことだが、クイズとは「難しい問題を学習・作成して悦に入る」ことが目的ではなく、クイズを通じ正解がわかることで、気持ちや考えを共有できることが第一と考えるのだ。
「出題者と解答者とのコミュニケーション」という言葉でうまく表現できるだろうか。


時間となったため、名残惜しくもお暇することに。
店長の熱いお人柄で、お土産の特性「ごいた竹ごま」を頂戴する。

丁寧にハンカチで包みながら、私はふと、その日の疲れからか、涙が溢れそうになった。

そっと袖口でぬぐい、気持ちをツイートしてごまかしながら、帰りの新幹線までのわずかな時間、立ち寄れそうな場所をリストアップする。


一軒目、梅田のボードゲームカフェ「ピエット」様へ。

多くの賑わいを見せる路地の裏に所在するピエット様、その店内はまるで大切な客人をおもてなしするかの如く美麗で整った、それでいて家庭的な内装、そんな玄関を入ると、二階からは気さくで明るい店長が出迎える。
店長のクロ様はツイキャスライブ上でもお世話になっており、その豊富な語彙力と鋭い知識は、店内に並ぶ多くの作品に活かされていることだろう。
周囲を眺めると、玄関先には多くのボードゲーム関連書籍が並ぶ。その片隅に、私の小冊子も稚拙ながら並べてもらうことができた。

二軒目、谷町四丁目に位置するボードゲームショップ&スペース「GUILD」様へ。

こちらは一転、高層ビルが立ち並ぶ中のオアシス的な存在。
ビルの上層階をエレベーターで上がった先には広めに確保されたプレイスペース。
店長の「大阪」様と、愛嬌のあるイラストを手がける「アリサ」様は双方とも前職の知見を生かし、胸のプレートに「説明できます」の表示。
広く明るく、清潔感あふれる店内では、夜の7時を回る時間ですでに多くのボードゲームプレイヤーが店内貸出可能の多くの作品を楽しんでいた。
説明に東奔西走する店長に、多くの方からの愛情をひしと感じることができた。
こちらにも無事に小冊子を寄贈することができた。


新幹線ホームに到着したのは出発の10分前。
お昼頃から何も食べず、観光どころかお土産すら買わず、せめてもの思いで入ったキヨスクで、大阪名物と銘打たれた「牛タン弁当」を確保する。

また来るから、必ずやその時に買いますとも。

誰に言うとも知れぬ約束を誓い、私は帰りの新幹線の中でとろとろと眠りについた。

まどろみの中で、観光こそできなかった今回の遠征を振り返る。
風景も名物も堪能できなかったけれど、多くの「人」に巡り会えた。
「人情」に触れ合うことができた。
そしてそれは、今回ゲームマーケット秋で「私が最も作品内に取り入れたかった主軸」だったことを、ふと、思い出した。

今回の遠征で、私自身という人間を「等身大で」見てもらいたかった。
「私はボードゲームのクイズを作っています。叫んでばかりいます。趣味に走っています。相手の喜ぶ顔が何よりも好きです。メンタルは極度に弱いです」
初めての地で「私」という人間を全力でぶつけ、私とは何か、私に何ができるのか、それらを探求することこそが、何よりも今回の目的だった。

今回の遠征で、相手を通じて垣間見えた「私」の姿を、肌身で知ることができたような気がする。
私は何よりもボードゲームが好きで、クイズも好きで、それらを通じた「相手の笑顔」が、何よりも好きだったのだ、と。

小難しいことを考えているうちに、新幹線は小田原を過ぎ、新横浜を時間通りに到着する。
次は北海道ボドゲ博だ。

札幌でも、また、「私、番次郎」という等身大のままを表現する旅にしたいと願う。




(了)




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