2019年1月18日金曜日

人は、誰かになれる。-沖縄旅行記前編-

沖縄へ行くことにした。
そう決めたのは、北海道ボドゲ博から帰宅し、数日経った日のこと。


いくつか理由がある。
一つが、約束を果たすため。
以前ゲームマーケット秋でお手伝いして頂いた「たまご」さんに、お礼に伺うこと。ありがとうの気持ちを伝えること。
(リンク先>ブログ第73話「たまごさんの話」より


(※写真と本文は一切関係ありません)


一つが、小冊子の広報活動。
せっかく作った私の小冊子「Board Game Quiz NEXTAREA」、ゲームマーケット含む各イベント後、即日通販に回すという行為に、何故か違和感を感じていた。
せっかくの作品、見えない相手ではなく、直接対面でお渡しし、お渡しすると同時にお礼も伝えたい。
そのついでに観光もできたら最高だ。

1月15日(火)、AM7:00
11時羽田発の飛行機に乗る私は、この時間もギリギリまで原稿作業に追われていた。ゲームマーケット大阪新刊のレイアウトや問題作成など、残って作業するべきでは?といった己の声と格闘していた。
「気分転換は作業の能率を上げる」
自分自身にそう言い訳すると、私はスーツケースに無理やり荷物を詰め、旅の支度を整えた。
あれもこれもと詰め込んだ中身は、約9割をボードゲームが占める。別のカバンにはiPadや書籍、問題を書き留めるノートの束など、我ながら、おおよそ観光旅行とは言い難い。


PM14:50、沖縄、那覇空港へ到着。
バナナの木の生える庭、三線の音楽が響く構内、各所に漂う南国ムードとは裏腹に、海風の影響もあるためか、少し肌寒さすら感じる。
強い日差しの中、合間にかかったウロコ雲が、この先の行程をそれとなく暗示させるようにも感じた。

市内を見回すと、瓦の吹いた屋根ではなく、コンクリートの白い平屋建て、いかにも南国らしいアパートが建ち並ぶ。ボードゲーマーなら「サントリーニ」のような建物でわかっていただけるだろうか。門柱にはいかめしい顔のシーサーが佇み、道行く人間をその形相で見守っている。

ゆいレールで市内のホテルへと向かい、まずは周辺のコンビニで目に付いた「沖縄らしきもの」を口にする。
神戸のシャッツィ様でも堪能できた沖縄の飲み物「ルートビア」を求めたが、入った先には無く、手にした飲み物は「ドクターペッパー(ロング缶)」。こちらも関東では、雑貨屋以外で滅多に目にする機会は少ない。

沖縄在住のフォロワー様の勧めで、向かう先は浦添市のボードゲームショップ「カッパのお城(Cappa Castle)様」。
合言葉は「持っててよかったボドパス2(ボードゲームカフェパスvol.2)」


店長のライアンさんは英語が母国語ながら、多少の日本語も堪能な方。
とはいえ、さほど英語ができる方ではなかった私、カタコトの英語を駆使しつつ会話を繰り広げる。




店内は海外のボードゲームが主体。海外の見知らぬ作品、まだ国内では一般流通されていない「My Little SCYTHE」や「MARVER版5minutes dungeon」、他にも、すでに国内ではお目にかかれなくなった「プエルトリコ」といった作品が所狭しと並ぶ。
中には「英訳版横浜紳商伝」などの国内作品も。

ライアンさんは「これも面白いです」とオススメのボードゲームを色々と教えてくれる。とても気さくで明るい方だ。
Onitamaというアブストラクトゲームを勧められ、さっそく一戦交えることにした。



相手の師匠駒を取るか、相手の門へ自分の師匠駒を進めることができたら勝利。
進むルートは各自に公開された手札で定められ、使用すると中央の捨札へ、代わりに、相手が直前に捨てた札を拾うことができる。
カード一枚一枚に効果が異なること、独自の雰囲気を持つことが、仄かにトレーディングカードゲームらしさすら感じる。

結果は惜敗。しかしながら、高級感漂うパッケージと駒、各種カードに、しばし見惚れてしまったことと、店長の言葉巧みなリードに感服できたことに私は心酔した。

せっかくの機会だったので、初めて見聞きしたボードゲームを購入する。
こちらもライアンさんの勧めによるもの。


「SLIP SHIP」は、ライアンさんも「スペースインベーダー」ライクと紹介してくださった作品。
自分の駒を指で弾き、敵カードを撃墜しつつマザーシップを全員で破壊することが目的のようだ。タイトルがアンビグラム(上下をひっくり返しても読める文字)というデザインも面白い。

次の約束があったため、名残惜しくも移動することに。

市内在住のフォロワー様と待ち合わせをする。
いつもツイキャスライブ上で作業キャスなどを行う「防破亭時化」様。
終始謙遜されていらっしゃったけれど、明るく陽気で、どんな方とも気さくに話される方。
先日は人気ポッドキャスト「おしゃべりサニバ」にも出演されたほどの人気ぶりを博す。

まずは時化さんのご紹介するお店で腹ごしらえを。
沖縄名物「キングタコスのタコライス」、ボリュームがあり、スパイシーで食が進む。
チーズにひき肉にトマトにサルサソース、さらに「ご飯」、まさに美味しいもののごちゃ混ぜ(チャンプル)である。

場所を変え、私の用意したボードゲームを披露することに。

・ワードスナイパーファミリー
カバンの中に潜ませる、私の中では鉄板の作品だ。予想だにしなかった言葉が飛び出す過程も楽しい。

・メキシコ
サイコロ2つで楽しめるポーカーライクなゲーム。こちらは「ダイスゲーム百科」にて、かのライナー・クニツィア氏が考案したもの。面白さの他に「サイコロだけでもゲームができる」ことが伝わるかと思う。

・マムマムマーガレット
時化さんがコリドールを普及される方とお聞きし、こちらも負けじとアブストラクト作品を持参したもの。色鉛筆とウッドバーニングでひとつひとつ丁寧に仕上げられ、強さと繊細さを併せ持つ色彩が、ハンドメイド独自の温かみをほのかに感じさせる、しかるに内容は高いゲーム性を保持する作品。

どの作品も喜んでもらえたようで、私も満足できた。
(なお、勝負は私の全戦全敗で終わった。)

ホテルに戻る。
すでに初日だけで実り多き1日だったが、今回の旅の主旨だけを見返すと、ノルマの半分をこなしたに過ぎない。

昼間の照りつける太陽から一転し、夜半からはポツポツと小雨が落ち始めた。
明日の本戦に備え早めにベッドに潜り込むが、案の定、上手く寝付けない。
先ほど口にしたドクターペッパーのカフェインが効き過ぎたのかと反省することにした。



後編につづく。


0 件のコメント:

コメントを投稿

目に見えない精神の話

 7月12日(月) レイアウトに少しずつ手をかけることにした。 ノートに書いて、パソコンの画面に落とし、画面を調整する繰り返しだ。目に見える形にすると、抜けた部分が見えてくる。 その中で気がついたことがある。 世界樹の迷宮という私の好きなRPGがある。 その隠しダンジョンの話だ。...