2019年12月31日火曜日

さあ、やりましょうか。 2019年を振り返って

あれこれ考えず、まずはやってみましょうか。

ある意味開き直りとも言えるその言葉を心に誓った2019年。
数え年で42歳となる僕が、今年「大厄」を迎えることを知ったのは後々になってからのことだった。
聞けば、この前後3年間は転職や結婚など、何かを始めるに一番不適とされるのだとか。
しかしながら、僕のようなあまのじゃくは、きまって悪球にこそ飛び付きたがる性格なのだ。

新年早々、僕は4コマを描き進めた。
昨年、見様見真似で小さく挿絵を描き、イラストの練習も兼ねてアイデア出しの練習も出来たら、ならばいっそ漫画も描いてみよう、と単純に考えてみたのだ。

苦心して描くこと4時間、記念すべき最初の作品が完成した。
当時は「ボードゲームの4コマ(仮題)」と称し、アイデア出しの練習も兼ねて気の向くまま続ける予定だった。まして小冊子にまとめるなど、とても考えに及ばず。
この「描き溜めはせずその日に考える」「必ず4コマで終結させる」「ボードゲームがわからない方が読んでも何となく楽しめる」スタンスは現在も踏襲している。
イラストが下手なくせにやけに制限ばかり多いな、と、自分でも思うのだが、結果として現在まで270本以上の4コマを描き、小冊子も細々と4冊刊行した。来年1月には5冊目も頒布予定となっている。

僕は昨年までボードゲームのクイズ本ばかりを制作、頒布し続けた。
その中でどうしても「ボードゲーム初心者の方」が手にとってもらえない印象を払拭できなかった。いわゆる「カルトクイズ」として目を向けられていたのだ。
仕方のないことだし、改めて眺めると、たしかに問題内容も、かなり込み入った内容ばかりだ。
「初めての方でも楽しめる」それがアナログゲームの持ち味ではなかったか。
そこで以前から考えのあった「なぞなぞの本」を作成することにした。なぞなぞならば、昨今の謎解きブームに併せて大人でも子どもでも楽しめる。
しかしながら、当然そこに「アナログゲーム」の要素を加えるとなると、俄然作成の難度が増す。具体例はあげないけれど、ほかのアナログゲームのルールをそのまま流用しただけの出題にするのはあまりにも芸がない。
そこで一からなぞなぞを考える。大人になり、硬い頭で考えるなぞなぞがここまで難しいものなのか。さらには「アナログゲーム」という縛りまで加えなければならない。

何日も、何時間も、うんうん唸りながら考える。
図表も必要するので、MS Officeの図ではなく、きちんとPhotoshopやIllustratorを駆使したものも用意しなければならない。
こちらも一から学ばなければ。いうまでもなく、こちらも独学だ。






作品、図案、全てが手探りとなる状態のまま、ゲームマーケット大阪にてめでたく「アナログゲームのなぞなぞブック」そして二ヶ月後のゲームマーケット春、問題とデザインを一新した2巻が堂々の完成。
そしたらできた、できあがりなのさ。

そしてクイズ本だ。
正直に吐露すると、直前まで作成する気は無かった。
作成し頒布するたびに上がる問題のエラー報告、そして苦情、返品対応。何度も頭を下げ、お詫びの手紙を書き、ツイートをブロックされ、その上で何も上がらない期待の声、強くもない精神を削ってまで問題を作成する意味はそこにあるのか、と何度も後回しにするうちに、自然と忌み嫌う存在となっていた。

再燃したのは8月の第2回すごろくや祭、テンデイズゲームズ制作のボードゲームクイズだった。
50点満点の筆記クイズで残念ながら39点、しかもケアレスミスで2点を失った僕。
悔しさ以上に、ボードゲームとは違う、自分の知識の引き出しをうまく探り出してくれるクイズの魅力、とりわけ自分が興味を持つカルトな世界のクイズの魅力に再度心を奪われた。
「クイズって、やっぱり楽しい!」
僕はこの時、何かの形でもう一度クイズの本を作成する勇気をもらった。
テンデイズゲームズの田中店長には後日小冊子を持って御礼に伺った。



ゲームマーケット秋、2019年史を併せてまとめたクイズ本の完成。
制作に没頭し大した宣伝もできなかったものの、それなりの売れ行きを見せた。

そして、大厄として一番やってはいけない「何か新たなチャレンジ」も、積極的に行(ってしま)った。
年の初めには沖縄に、名古屋には3度、関西にはゲームマーケットを除いても5度、イベントを含めると、金沢、長野、静岡、千葉、山梨、北海道、等々、貯金の目減りに見て見ぬふりをしつつ、色々な方の元へとご挨拶に伺った。
旅先では、多くの方から活力と元気を頂戴することができた。
現地の方と卓を囲み、食事を交え、ゲームをし、会話を交わし、笑顔をやりとりする時間は、一人製作が続く自分にとって食より観光より何よりも幸せなひとときだった。
単純な性格なので、周りに励まされるたびに俄然創作意欲が増し、旅から帰るや否や横たわることなくパソコンのモニターと向き合った。





茶化した意見も極力耳に入れないことにした。
批判は批判としてきちんと受け入れた上で、自分の芯を決して曲げないよう、慎重に意見を精査することにした。
自分が自覚する性格、シャープペンシルよりも細くもろいメンタルだからこそ、ツイート上での余計な発言や茶々を極力耳に入れないよう注意を払った。

何より、そのためには自分が発する意見そのものが周りの気分を害するものであってはならないと決め、裏アカなどを作ることなく、落ち込んだ時には本を読み、面白い情報を取り入れ、発信するよう努力した。
結果として100%純潔ばかりのツイート、とはいかなかったものの、愚痴や悲鳴を吐露する寸前で極力「ちょっと待て!」とストップをかけるようになった。(それでも耐えかねて吐露することも多々ありましたが…)


ボードゲームのイベントで、ボードゲームではない作品(まして誰からも評価のない作品)を提供する変わったサークルが、懲りることなくまた新たな年を迎える。
何かと「オンリーワンだね」と揶揄されがちだけれど、僕自身、あまりその言葉を孤軍奮闘という意味合いよりも「独り勝ち」「独壇場」といった目線を向けられているようであまり良い気持ちはしない。
もっとほかのサークル様を積極的にお手伝いしたいし、コラボや無償提供などいつでも大歓迎だ。今年発刊されたヤブウチリョウコ様の#ボドゲフリペにも、そうした意味合いでクロスワードを提供した。

大厄を開け、本当の意味で「新たなスタート」が迎えられる2020年。
抱負、と問われても、目の前に積まれた予定をひとつづつこなすことから始めるより今は思いつかないし、何より「ボードゲームの歴史に名を残す」「大きな儲けを出し業界に名を轟かす」などの大それた野望があるわけでもない。
番次郎書店は「書店」と屋号にあるよう、これからもボードゲームに関する書籍を頒布し、イベントがあれば駆けつけ、クイズを読み、常に「楽しい」「面白い」を提供できるよう、これからも応援の限り走り続けたいと思います。


(※表紙画像は予定です)

「さあ、やりましょうか。」
2020年もよろしく御願い致します。

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