2020年6月13日土曜日

クイズのドリルは作りません! 次回秋のイベントに向けて

東京都の休業要請もステップ3へと緩和され、少しずつ回復の兆しも見えてきたのかな、と感じる昨今。
国内のボードゲームイベントも、部分的にではあるけれど8月静岡アナログゲーム祭りの開催が告知されるなど、明るい方向へと向かうことを思わせる便りも届く。
先日は11月14・15日のゲームマーケット2020秋も告知され、これから当番次郎書店ブースも、目前に迫ったイベントに向け全力を傾注することとなる。

ゲームマーケット秋の新刊に関して、当サークルの新刊は未だ構想中で、「まずはクイズの本を作る」と漠然とした目標だけを掲げつつ、色々な案を考えている。

ただ、ひとつ、「残念ながらご期待に添えません」とし、見送った案がある。

それは「ボードゲーム等のクイズだけを綴った小冊子」言うなれば、参考書の一問一答集にあるような、ドリル形式で問題が淡々と綴られた本だ。

このテーマは当サークルを運営する中で最も需要の声があり、現在も少なからず期待が寄せられている。
それでも自分の心の中では「確率は0ではないけれど、優先順位はかなり下の方」だ。依頼されたならば少しだけ作るかな、に留まっている。
                      (こうした形のクイズ本は作らないかも、の見本)

この案、実は昨年大阪のイベント出展の際から頭にはあった。

昨年ゲームマーケット2019大阪では「ボードゲームのなぞなぞブック」と題し、ボードゲームにまつわる各種のなぞなぞ、謎解きを掲載した本を頒布した。
それはこれまで「クイズ小冊子」ばかりを制作・頒布し、周囲も「次回もまたクイズの本かな?」と視線を向ける中での頒布だった。いわば自分にとって大きな挑戦となるものだった。
結果、さほど大きな売れ行きこそなかったものの、何か手応えをつかんだ自分は、それから続くゲームマーケット2019春で4コマの新刊、なぞなぞ本の2巻、これまで発表したクイズ本のまとめ+αを刊行、さらにその年のゲームマーケット2019秋には「PLAYBAQ2019」と題しクイズで振り返る2019年史を、翌ゲームマーケット2020大阪(未開催)では「クロスワード本」さらにはゲームマーケット2020春(こちらも未開催)に向け「エッセイ集」などの作品を作成するに至った。

クイズ単体を並べた本の制作は、昨年春を最後にきっぱりと決別することにしたのだ。

その理由はいくつかあるが、大きくは2つだ。

一つは、あくまで自分の観測する範囲ではあるけれど「ボードゲームの知識を通じたクイズの面白さ」がある程度広まったことが確認できたからだ。

ボードゲームのクイズ本を独自で作成された方、YouTubeやTwitter等SNSを通じオリジナルのクイズを配信された方、先日は有名クイズサークル「Quiz Knock」が「10問でマスター ボードゲームQ」と題したボードゲームにまつわるクイズを公開し(リンク先>https://quizknock.com/10mas-boardgame)、ボードゲーム界隈の著名人も多数挑戦するなど盛り上がりを見せた。

他に、観測できる範囲だけを取り上げても、全国各地のボードゲームカフェ・プレイスペースにて「ボードゲームのジャンルに特化したクイズイベント」の開催を見かけるようになった。

「ならば尚更需要があるのでは?」と意見も頂戴したが、仮に「私が新作クイズ小冊子を頒布します!」と声をあげてしまうと、先に登場した「他の製作者の方」が手を止めてしまうかもしれない。
 クイズは問題ありき、問題を作成される方ありきの世界。せっかく芽生えた「クイズ製作の芽」を、僕が意図せず摘んでしまうことは願ってはいない。
(とはいえ、これまで肩書きで得したことなど何もありませんが…)

もう一つが「挑戦したい気持ち」だ。

自己啓発本を読むと「自分にしかできないことをさらに尖らせ洗練させることが個性につながる」といった文言を見かける。
けれど、僕の考えは少し異なる。
自分が今できることをさらに追求する行為そのものよりも、今は「自分のできないことにどんどん挑戦し、可動域をより広げる行為」の方に興味が惹かれている。

4コマの執筆も稚拙ながら1年以上を迎えるも、未だ人気神絵師や売れっ子イラストレーターなんて世界からは程遠い。
それでも、簡単なポンチ絵程度ならばひょいっと描けるようになった。
クイズだけではなく「謎解き」「なぞなぞ」などを勉強・試行錯誤するうちに、知識一辺倒のクイズだけではなく、右脳や論理等を駆使したクイズも数問作れるようになり、ひいては、クイズそのものを苦手とされる方に向けてのアピールも多少なりともできるようになった。
次回8月の新刊は「クイズレシピ」と称し、あらゆる場面で活用できる各種クイズの「作り方を紹介する本」を頒布予定だ。

インタビュー等含めた雑談で、時折「次の作品はありますか?」と問われるたびに、僕は「自分の今できることではなく、自分ができないことに挑戦したいです」と答えている。
それは紛れもなく本心で、できないことがあるとつい手を出したくなる、ダメなら後回し、手応えがあればさらに挑戦、と、これはもう自分の意固地な性格を表しているのかもしれない。

補足すると、あくまで「小冊子」という形でのクイズ本は、よほどのことがない限り製作しない、という話だ。
僕は今もイベントがあるたびに、求められてもいないクイズを数問用意したり、動画を含めたヴィジュアルクイズ、音声クイズなど今も懲りずに制作・探究を続けている。何かのきっかけがあれば出題する気満々だ。目標は「3分間ひたすらクイズを読み上げるタイムレース」だ。

だからこそ「できること」ではなく「やってみたいこと」に焦点を絞り、次回イベントに向けてまた新しい本の作成に着手したいと思う。

さて、5ヶ月後に迫った秋に向けて、何を作りましょうか。



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