2019年6月15日土曜日

勝ち負けの先の「楽しさ」〜私が「笑い」を学ぶ理由〜

4コマ漫画「きょうもボドびより。」をちょこちょこ描き続け、昨夜で無事に第116話を更新した。
1月20日に第1話を更新し、気がつけば5ヶ月が経過しようとしている。
100話を機に絵柄も変化させ、ネタ出しに苦心しながらも「書き溜めると新鮮なアイデアが腐るから」という理由で毎日その日の夜に考える、そのスタンスはいまだ継続中だ。

前回の拙著「Analog Game GAME アナログゲームのなぞなぞブック」では「笑顔」をテーマに問題作成を進めた。
笑顔を育むこと
私の作品を通じ「笑顔を作り出せる作品」はできないか。
単にオゲレツな言葉を並べたり、あからさまにブラックな話題で相手を誹謗中傷したり、逆に、周囲が引いてしまうほどの自虐ネタを仕込んだり、などを極力避け、純然たる「笑い」を生み出せないか。
制作は困難を極めた。
大喜利会への参加や大喜利関連のツイート、もちろん落語や漫画などを読み漁り、自分なりに少しずつ知識を深めている。

前職でも宴会部長だった私は、この手の盛り上げ役も一任された。
宴会部長は他でもなく、私が自ら引き受けたのだ。
ブラック気質がいまだ根強く残る我が社では、新入社員による「一発芸披露大会」が、歓迎会の恒例行事とされ、裸踊りだの瓶ビール一気だの、あまりにも目に余る光景が繰り広げられていた、らしい。
「歓迎される側が、何故余計な業務を任される?」
ネタ出しに苦悩する新入社員の表情でいたたまれなくなった私は、ならば今後一切は私が引き受けます、と、余興担当の全てを買って出た。
漫才の真似事や、モノマネなど、即興なぞかけもその際に培った技術だ。
飲みの席での余興さえあれば何でもいい、と短絡的に考えていたであろうお偉いさん方は、取って代わった私のネタでもそれなりに満足してくれた。

以来、社の宴会では「番次郎の宴会芸」が恒例となりつつあった。

しかしながら、
「あのネタ、イマイチでしたね。次はもっと面白いヤツ期待してますよ!」
と、次第にダメ出しをもらうようになり
「次は俺もやります!」
と、別の新人が突如裸踊りを始め
「やっぱり宴会はこれくらい面白いヤツじゃないとな、ガハハハ!」
と、周囲も裸踊りに称賛の声を上げた。

翌日から私は宴会部長の役を降り、以来、歓送迎会も含めた「宴会」と呼ばれるイベントには一切顔を出さなくなった。
その後どうなったのかなど、私の知ったところでは無い。

私の中の傑作ボードゲーム「あてっこついたて」が、この春「ATEKKO」というタイトルでリメイクされた。
諸所意見はあるだろうけれど、あれだけ豪華なコンポーネントで3000円を下回る価格にできたことは本当に嬉しい。

この「ATEKKO」という作品、最初に断っておくと、やはり「一緒に遊ぶ面々で」面白さは大きく左右される。
単に勝利しようとするならば、まずお題に対し難解な解答を書くこと(自分に自分の解答は回ってこない)、「パン」というお題なら「明太子フランス」、「寿司ネタ」なら「とびっこ」あたりだろうか。
そして質問も「ひらがな3文字ですか?」「赤いですか?」といった、言うなれば調書を取る形で聞き出せば、意外と推理の方向性がつかめてくる。
しかるに、このゲームの面白さは左にあらず。
いかに単純明快なお題+ひとひねり加えたお題を、判別できることでフンワリと概略がつかめるような「面白い質問」ができるならば、俄然その場は盛り上がる。
「そのパンは食べることで主食となりますか?」「回転寿司では安い方の皿に乗っていますか?」
「質問力、問われます」この作品のリードコピーが意味するところは、その辺りにあると考えている。

私はこの作品が前作「あてっこついたて」の頃から大好きだったので、当然みんなにも布教したいと考えた。
その為には「私自身が名プレイヤー」であることが何よりも大事ではないか。
ATEKKOに限らず、すべてのボードゲームにおいて私はさほど勝ち負けを意識しない。
その場の盛り上がりを意識する、と書くと「勝敗があってこそのボードゲームではないか」と反論もあるだろう。
私は常に考えることが好きで、常に何か面白い考えを探している。
「そういえば、これってどうなのだろう?」
ボードゲームであれ、クイズであれ、そんな新たな発見ができる事こそに喜びを感じており、ここでは深く触れないが、プレイ中もその辺りを意識し、決して過度に飾りたてることなくプレイを進める。

強すぎず弱すぎず「一緒に遊んで面白い人」になること。
それが次に遊ぶ何かしらの引き金となり、ひいてはそれら興味の発端となった先に迎える「ボードゲームの面白さ」を発見できたならば、この上なく嬉しい。

その為にも、私自身がエンターテイメントを自学研鑽し、誰からも「また遊んでください」と乞われる、そんなバイプレイヤーを目指している。



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