1.はじめに
11月14(土)15(日)に開催されますゲームマーケット2020秋、その告知等も兼ねた事前体験イベント「アサシュピール2020秋(以下:アサシュピ)」に出展者として参加致しました。
今回は全体の概要から良かったことなどを、あくまで私の主観としてまとめたいと思います。
2.「アサシュピ」について
2.1 概要
本イベントはこれまで開催されました「フォアシュピール」と呼ばれる体験型イベントを発展させる形での運営となっています。
フォアシュピールが他のイベントと大きく異なる特徴は「当日の販売活動がない」点です。
私も痛いほど気持ちがわかるのですが、参加する側として「試遊した以上は買わなければならないのでは?」と余計な気を回してしまいがちなのです。(出展側になり、ようやくそれが杞憂だと理解できるのですが)
出展側にも、お金のやり取りを省略することで作品の説明に専念することができるメリットがあります。
出展側とお金を通すようなやりとりを省略することで、気になった作品を気兼ねすることなく体験できる点が最大の特徴です。
その形を組んだイベントが今回の「アサシュピ」です。
また「アサシュピ」は、運営に携わるスタッフの高い手腕も特徴的です。
過去に来場者として参加した際、どの試遊卓も常に大勢の人で溢れる中、それら人員の管理をやり取りする関係各スタッフが特に印象に残っています。
担当スタッフは、企画・立案の翔さんの元へと駆けつけた有志の方ばかり。そのほとんどが、出展側としての参加もおかしくはない、ゲームマーケット出展経験を持つ人気サークルの方です。
これらスタッフの高い運営手腕も、本イベントの秘めたる魅力のひとつです。
2.2 アサシュピについて
アサシュピ公式HP https://vorspiel.info/about-2020asa
参加される方は、事前に電子チケットを購入します。
その際
・上野・御徒町エリア(参加店舗:あまやどり様、上野上さま様、コロコロ堂様)
・秋葉原エリア(参加店舗:ゲームカフェ秋葉原集会場様、サードプレイス秋葉原様、ショップ娯楽屋 秋葉原スペース様)
・池袋エリア(参加店舗:ボードゲームカフェ ラウンジROSA様、池袋上さま様、JELLY JELL CAFE池袋1号店様)
のいずれか好きなエリアを選択します。
各エリアは徒歩圏内に位置します。
チケット購入後は時間までエリア内の各店舗を自由に行き来し、気になった作品を自由に体験することができます。
HPから以下引用します。
【プレイヤー】にとっては 事前体験の場を増やし購入ミスマッチを減らすため。
【制作者】にとっては ルール説明の練習やプレマーケティングのために。
【ボドゲカフェ】にとっては実際に遊んでもらい知ってもらう場に。
この『アサシュピ2020秋』をプレイヤーさんと制作者さんの双方にとってハッピーなイベントにしていきませんか?
ゲームマーケット本番を控え、来場者・出展者、相互に準備の時間を獲得できる本イベントの魅力はそれだけではありません。
特にゲームマーケット2020秋は、主に
・試遊卓がない
・滞在時間に制限
等々の制約が設けられました。
各作品の内容をオンライン上でどのように発信するか、そして、試遊卓がない中、どのように作品の魅力を直接お伝えするか、といった出展者への課題が課せられています。
そんな中、出展者として貴重な「作品を手に取って直接楽しんでもらえる」絶好の機会であると同時に、私自身「本番当日の運営への足掛かりとなれたらいいな、と考え、私も即座に応募しました。
本イベントは、特にSNS等を通じた情報の発信を積極的に行う点も魅力的です。
本イベントはTwitter上で「ゲームの感想+「#アサシュピ2020秋」を通じ発信してほしい」旨をお願いされました。
実際に遊んだ感想やプレイ風景などをまとめて確認することができ、その場で参加の叶わなかった方にも多くの情報が提供できる点などが、個人的にとても強い魅力を感じました。
2.3 感染症対策について
そして言わずもがな、本「アサシュピ」は、いまだ感染症のリスクにさらされる情勢にある最中において、出展側として貴重な「自分の作品を直接体験してもらえる」またとない機会です。
本イベントは都内各所の「ボードゲームカフェ・プレイスペース」の店舗をお借りする形で、感染症に対する厳重な注意を図ることで開催されます。
具体的には
・来場者は入店前に体温を測定し、手指にアルコール消毒とマスクの着用に協力するようお願い
・各店舗の来場者に「20名」の上限を設定し三密(密閉・密集・密接)を回避
・出展者はマスクに加え、フェイスシールドを着用(こちらも義務)
・室内は換気のため常時窓を開放
・cocoa(新型コロナウイルス接触確認アプリ)のインストールを推奨
加えて、私の参加する「あまやどり」様では、各テーブルに除菌用のアルコールも設置されました。
3. 前日までの準備
出展の募集ツイートは当日から11日前となる10月25日、翌日深夜に募集が締め切られる短期間の中、実に46サークルもの参加が集まりました。
当日の予行練習ができればいいな、と軽く考えていた私は、早速本番同様の運営準備に取り掛かりました。
名刺・チラシ・ポスター作成を急ピッチですませ(結果としてチラシは間に合わず、名刺は設置することを失念し、ポスターは場所を取るかと思い持参しませんでした)、当日に出題する予定のクイズを制作・取りまとめ、動画にまとめるなどを行いました。
電車移動中もクイズを考えます。
当日の服装は、作業着にエプロン、加えて今回は大手通販サイトで購入した格安のポータブル拡声器を着用することにしました。
夏のイベントでは、どうしてもマスク越しの声が不明瞭となったことが懸念事項でした。
特に問題を読み上げる自分にとって大きな課題です。
拡声器の価格は2500円前後、イベント当日だけでも使えたらいいかな、と購入しました。
2日前には担当する上野・御徒町エリアの各店舗へご挨拶に回り、特に今回お世話になるあまやどり様では、会場やテーブルの広さ、間取り、お手洗いの位置等を事前に入店して確認し、併せてお店の方に「音声を使うのでご迷惑をおかけします」といった旨の了解を得ました。
あまやどり様の暖かい御配慮、本当にありがとうございます。
同時並行して、各店舗の出展サークルと当日試遊できるであろう作品を予習し、来場された方の好みにあう作品がどの場所で体験できるのかを、ある程度頭に入れました。(スタッフに任せたら良いものを、とは思いました)
余談ですが、アサシュピ前日には「秋葉原集会場」様でボードゲーム体験会も開催され、私は一般として参加しました。
体験会後、アサシュピにも続けて参加される方もいらっしゃると聞きました。私にそこまでの気力は残っておらず、体調を鑑みて早目に帰宅しました。
4. 当日の動き
4.1 設営準備
朝4時に起床した私は、最後の詰め込み等を済ませ、朝5時30分ごろに家を出ました。朝焼けが昇り、早朝は冷え込む気候となりました。
来場者の入場開始前となる朝7時に無事に御徒町「あまやどり」様へ到着。
テーブルは早い者勝ちとお聞きしたので、なまじ声も大きく、ひときわ騒がしくなるであろう私は、店内の一番奥へと構えることにしました。
テーブルに展開、約20分ほどで設営完了。
本番当日は、これにポスター設置や運営への作品提出、商品の確認・展示が含まれます。
当日の私の服装は、半袖Tシャツにエプロン姿、スニーカーに作業ズボン、柄物のマスクに、ベタベタとステッカーの貼られたフェイスシールド、拡声器にマイク、さらには大きな○×ハットという出で立ち。
お洒落な店内とクールでカッコいい周りの参加者の中、大変異質な存在(俗な言葉で「イタいオジさん」)でした。そりゃ人も近寄らないかなーと。(写真を掲載する度胸はありませんが、気になる方はTwitter:@hyacper 一覧を参照)
4.2 「board game cafe「あまやどり」」について
(店舗HP:https://amayadori.site)
Twitter:@cafe_amayadori
本日お世話になる「あまやどり 」様は、今年オープンしたばかりのボードゲームカフェ。JR御徒町駅から徒歩3分ほどの立地です。
来店記録等はアプリで管理でき、お店独自のYouTubeチャンネルを開設するなど「現代のスタイル」に根ざしたカフェです。
広さを感じさせる空間には、木製のテーブルと、座り心地の良いふかふかなチェア。そして新旧ともに豊富なボードゲームのラインナップ。
店員さんもとても明るく知識も豊富で、店内はいつの時間も多くのお客さんで溢れています。
4.3 参加各サークルについて
あまやどり様にて展開する私以外の参加サークルは以下の通りです。
・アソビツクース @asobytukoos「土曜イ21 kurumari」「両日ツ03 PlayMarket」合同出展」
お子さんでも楽しめるバランスゲーム「カンダタと愉快な仲間たち」はバランスゲームならではの「絶妙な形でバランスの取られた造形」も併せて楽しめる作品で、イベント中は、歪な形でバランスを取るたび多くの方がスマホのシャッターを構えていました。
・くじらだま @kujiradama「土曜イ21 kurumari」「両日ツ03 PlayMarket」合同出展」
「ラッセーラゲーム(NEBUTA BEAT)」が昨年話題の本サークルは、可愛いらしいイラストも特徴的な「チクタクオーダー」「空中都市アーレア」を用意。チクタクオーダーは制限時間内に注文品を揃えるスピード系ゲームで、当日は多くのプレイヤーが悲喜交交(ひきこもごも)の声を上げていました。
・神楽坂さんさん堂 @kagurazaka33dou「両日テ18」
今年初出展となるサークルです。「イケ恋〜イケメンと恋をする方法」は、女子校生となり自分を磨き上げイケメンにアタックする成否で競います。当日はデザイナーを務めるハムさん編集の「ボードゲーム小辞典」も閲覧できました。
・とぅいんくるすたー @TwinkleStarGame「日曜キ06」
大喜利要素も含めた魔法詠唱ゲーム「Wonder Wordbook〜魔法の単語帳〜」は、単語帳を意識したデザインが特徴的で、プレイ時に書き込みできるなどレガシー要素も取り入れた意欲作です。ついついカッコいい(厨二病要素込み)魔法を詠唱(と名を借りた叫び声)したくなります。
店舗の通常営業は土日・平日ともに13時から。
朝シュピ終了予定時刻が12時15分ですので、そのまま店舗に残り遊ぶこともできます。これは本イベント参加各店舗も同様で、会の終了後も有志が集まり、その場で引き続き新作を体験することもできました。
4.4 入場開始
会場が朝7時30分と早朝であることなど何のその。当初私が抱えていた不安をよそに、開店時間から多くの来場者で混み合う店内。
私もつい嬉しい悲鳴をあげました。
周りの楽しいプレイ風景に負けじと、私も朝一からエンジンを全開にし、周りの迷惑とならないよう(ごめんなさい!これはあくまで個人の主観です)興味を持った方にクイズを読み上げたり、本の紹介・宣伝を行ったりなどを行いました。
イベント中は自分のブースで手いっぱいとなり、周りの雰囲気や人員などにうまく気を配ることができなかったかもしれません。
店舗のあまやどり様、担当スタッフの伊勢村様(Twitter:@is_all、アナログゲーム情報誌THE CREATERS編集長)には本当にご迷惑をおかけしました。
店内のゆったりくつろげる空間も相まって、あまやどり様は会の終始を通じ、どの時間も大勢の来場者で賑わいました。
私のクイズも、用意した動画クイズに「あわや全問正解?!」が飛び出すなど、時間帯を問わず大いに盛り上がりました。
反面、水分補給を甘く見た愚かな私は、お店の方に頼んで途中ウーロン茶をオーダーするほどでした。
途中に現れた「マイノリティ(majority)の対義語は?」の問題に、解答者も、出題者の私自身も「?」と考え込んでしまうほど、今振り返っても心身ともに(心地よく)疲れていたのかと察します。
4.5 無事に終了
12時15分、大きな懸案事項もなく、会は無事に終了しました。
せっかく多くの製作者と新作が近隣で体験できる絶好の機会にもかかわらず、余力など残っていなかった私はそのまま引きずられるかのように家路へと急ぎました。
帰りの電車で覗いた#アサシュピ2020秋 関連のツイートは、製作者・来場者問わず「面白かった!」の感想ツイートが数多く並んでいました。
5 感想(出展側として)
5.1 モチベーションの維持
夏のイベントから数え、出展者としては実に今年4度目となるイベント参加となりました。
本感染症禍の不安がいまだ払拭されない中、出展を自粛することも選択肢のひとつだったはずですが、それらを上回る「参加のメリット」が私の背中を押しました。
イベントに参加する意義の一つに、私は「モチベーションの維持・向上」があると考えます。
ことさら、私のような「企画・立案からデザイン・レイアウト・アートワークに広報等情報発信も含め自分一人で何もかもを取り行わなければならない」サークルにとって、体調管理も含めたモチベーション(ここでは「制作意欲」や「作品への抱負」等と同様の意味合いです)の維持は特に重要となります。
「本当に受け入れてもらえるかな?」「楽しみが一人よがりになってはいないかな?」等々、それらはオフラインを通じた生身の人間同士のやり取りでより高く盛り上がります。
具体的には、感想の言葉だけではなく、作品の魅力を伝えた際の相手の表情や周りの雰囲気など、オンラインではなかなか拾いきれない部分、有り体に言うと、いいねやRT、あるいはツイートのインプレッションの数など、数値だけで単純には比較できない部分にこそ、制作の方向性や創作意欲が湧くものという実感があります。
正直な話、私の作品は「クイズ」という「目に見えない(写真では捉えられない)」「知ってしまうと楽しみが半減される」という媒体である特徴からか、本イベント中でも感想ツイートは他に比して少なめでした。
それでも今回を通じ「制作当初の方向性をどう修正するべきか」「修正する場合、その対象はどこに向けるべきか」などを学ぶ絶好の機会に恵まれました。
もちろん「面白かった!」の一言があれば、制作の苦労は大いに報われます。
私は製作の可否を、売り上げではなく「喜んでもらえたか」に照準を合わせているため、大きな売り上げこそ見込めないものの、そうした何気ない応援の言葉ひとつひとつが何よりの励みとなります。
次回は、より多くの反応がもらえるよう頑張ります。
5.2 感染症下で開催の意義
言わずもがな、今年は特に「対面を通じたやり取り」への制限を余儀なくされました。
がしかし「〜だからできない」「〜だから落ち着くまで自粛!」と一括りにせず、そうした感染症の危険を十分に頭に置きながら「きちんと対策を講じつつ、これまでと同様な広報活動へと最大限近づくにはどうしたら良いか」を自分なりに考えるきっかけにもつながりました。
体調や対策を万全にし、相手への不安を払拭した上で、自分のできることを最大限行う、いわば「正しく感染症を恐れる」ことで、うつむきがちだった目線が自ずと上向きへと変わった、そう意識が変わりました。
本イベントを経て、「広報活動の一環」の幅を広げただけではなく、自分の作品を通じたやりとりや、他の素敵な作品に触れた体験等を通じ、次の作品をどう持っていくか、など「自分の中に眠る新たな作品」を醸成するといった成果を得ることができました。
5.3 胎動
「胎動」とは、ボルカルス、レヴィアス など人気シリーズが並ぶ「KAIJU ON THE EARTH」シリーズの広告に大きく掲載された言葉です。
意味は「(中略)②比喩的に新しい物事が旧来のものを突き破って生じようとする動きが感じられること。また、その動き。「新しい文学のー」(広辞苑)」です。
おこがましくも、本イベントを通じ獲得できた各種の実感、とりわけオフラインのイベントを通じ手にできた感触を踏まえ自己に芽生えた創作の芽が、喫緊のイベントから、来年以降の諸活動へと続く足がかりとなれましたら、本イベントの参加は十分に有意義なものと言えます。
そのためにも、まずは体調を維持することだと反省します。
開催中、ある来場者の方から「体調維持はパフォーマンスにもつながりますから」とアドバイスを頂戴しました。
感染症禍の有無を問わず、良い作品を生み出す、そして吸収できるよう、これから本番まで残された期間は、心身共に健康を維持するよう努力したいと思います。
6. 終わりに(御礼)
改めまして本イベントを企画・立案して頂いた「ボドっていいとも!」の翔さん(Twitter:@shousandesuyo 両日ソ23)、関係各スタッフの皆様、お邪魔した店舗のあまやどり様をはじめ参加されました各店舗様、そして何より、参加・来場されました皆さまに、深く感謝申し上げます。
本番まで残すはあとわずか、私も稚拙ながらイベントを盛り上げる一助となれますよう頑張ります。






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