2021年6月8日火曜日

外と向かい合う

 6月8日

朝からいつもの4コマ、夏日と聞いて慌ててこたつ布団を干し、クイズ本の制作、と、いつものように過ぎた1日。


イラストの練習にと、1500フォロワーを記念したイラストを描く。塗りの作業はいつもの4コマと違い、フィギアを塗装するような「無の境地」に浸れるため、集中はできるものの、その後の疲労感はいつも以上だ。


お金はないが、近所の業務用スーパーで枝豆を買い、てふや食堂さんのえだまめ料理を作ってみる。

ふさごと茹でることを知り、これも水っぽくならないための工夫なのかと思いながら、何とか完成。一人暮らしの自炊にしては良くできたほうだ。何よりツイートを通じ、改めててふやさんにお礼を伝えられたことが嬉しかった。


フォロワーもそう、料理もそう。悩むこと、できないことは本当に多い。ただでさえ手持ちのお金もない自分にとって、作品を外に発信し、それなりの反応がもらえることが何よりも嬉しいのだ。


コミティアで購入した「カタルシスプラン」にも、デザインアドバイス本にも、やはり一人ではなく周りに発信することの重要性が書かれていた。


インドかどこかアジア圏だったかと記憶するが、日本の教育と違い、他人に迷惑はかけるもの、他人を受け入れることが重要だ、と、これは浅学ながらアドラーの哲学にも通じるのではないか。


自分のできること、と、周りから期待されることは本当に違う。

本当に辛く苦しい、そんな中、それでも自分の中を出しながら、外と通じた時、自分の生きがいが生まれるのだろう。


貯金の目減りを気にしつつ、お金がなくてご支援できないことの苦しさと、それでも何かできないか、と、外と通じよう通じようと懸命にもがく自分。


三十度を超える夏日となった今日。

何もなくとも日は暮れ、また日はのぼる。

少しでも前へ、前へと前進することしか、今の自分には見えてこない。


応援の声はどこか遠くにあるはずだ。

今はただ、その期待に答えられるよう、彫刻品のように作品を磨くのみである。

2021年6月7日月曜日

気持ちの起伏の疲労感

6月7日


昨夜の疲労は思った以上に体に残り、今日は朝の遅い時間までぐったり横になった。

イベント明けの朝は、出展側でなくとも気を張ってしまうのだろう。

ぼんやりする頭の中、何とか4コマのネタを捻り出し、急いでペンを走らせた。それでも更新した時間は13時半ごろだった。


遅い時間ではあったが、思いのほか評判が良く、前作4コマで成し得られなかった「50いいね以上」を獲得することができた。


とはいえ、執筆の環境はさほど良くはない。電車でヨドバシまで出かけ、ペーパーライクフィルムを調達する。


クイズの制作、レイアウトの試行錯誤、そんないつもの日常でまたたく間にすぎる1日。


周りを見ると「月収5万円のどん底(から成り上がったサラリーマン云々)」「今月は月収2万円の貧乏漫画家」などの言葉が並ぶ。

「言ってくれるじゃないの」と思いつつぼんやりと眺める。

今日のおかずも半額の弁当だ。


運勢は最悪のバツマークだったらしい今日の一日。

気持ちの浮き沈みが大きいと、それだけで体を酷使するものだ。


嬉しい気持ちでも人は鬱になると聞く。


脳に過剰な疲労、とりわけストレスと呼ばれるもの、は、相手へ余計に負荷をかけてしまう。

人気の作品はその辺りを上手くコントロールできるものだろう。私の目指す作品とは何となく正反対のようだ。


嬉しいお知らせが並ぶタイムラインをよそに、誰が読むともしれないクイズをひたすら作る。

昨日お渡しした本は、あいも変わらず一般の人からすれば不可解な文字列の並ぶボードゲームのクイズ本だ。

提出したことを今になって後悔しつつ、明日を迎える。

Podcastを聴く元気もないので、このまま横になることにしよう。

気持ちの起伏は、本当に疲労を伴うものだ。と、前職で上司と交わしたやりとりをぼんやりと思い出す。


2021年6月6日日曜日

人と会う、って、面白い!

 6月6日

コミティアに行くことに決めた。前日夜、ようやく決心がついた。

当日まで参加することをひた隠しにした理由がそれだ。緊急事態宣言ただ中の今、良かれ悪かれこうした集まりに参加することはそれだけで周囲の目線を奪う。

 羨望の眼差しならいざ知らず、付き合いもない人から買い物などを持ちかけられるのは勘弁だ。

 それでも参加を決意した一番の理由が、参加する側として、イベントに熟練したスタッフの一連の動きを観察したかったからだ。


 詳細はまた別に綴るとして、当日は小雨模様。それでも冷たい雨にさらされながら1時間ほど長い橋を往復で歩かされたゲームマーケット2019秋に比べたら雲泥の差である。人間、慣れとはいささか恐ろしい。


 室内はブースの間隔が広くとられ、各種感染症対策は万全に行われていた。

 何より、普段のコミックマーケットとは人数も減少したであろうが、スムーズで快適、人の少なさは室内の空調がきちんと効いたことが何よりの証明だった。

 

 それでも長く歩き通しでは疲労も溜まる。


 所定の買い物を簡単に済ませ、次は深川のいっぷく様へ。


 雨が本降りとなり、室内でコーヒーを頂戴する。

 店員の刀さんといっぷくのこの先が良かったことを伝え、将棋のインストラクターを務めるという彼女に、店内のボードゲームをいくつか紹介する。

 

 ドメモ、ガイスター、FILLIT、ノイ、等々、お子さんを相手に教える先生だということで、お子さんでも楽しめる名作を紹介した。

 

 元々アレックス・ランドルフは日本国内で将棋の段を所有し、その知見を生かして名作ガイスターやツィクストを制作されたと聞く。


 だから、というわけでもないと思うが、将棋有段者の腕前はさすがなもので、一度ルールを飲み込むとすぐさまこちらの意を汲むかのようにひょいひょいと手筋を読み込んでくる。

 負けました、と深々と頭を下げる僕。


 久しぶりに人と話し、簡単に交流し、オンラインでは体験できない「人の良さ」を改めて実感した。


 楽しい人と楽しく話す時間は、単純に飽きることがない。

 

 それは楽しさを共有する場や時間が刻々とうつろうからだろう。


 次に会う時は、僕も成長して来ます。


 イベントでもいっぷくでも、離れた後はそんな思いが胸に去来しながら、いつもの変わらない自宅へと戻る。


 自宅は変化しないが、手を動かすことで、前へと進み、状況も攪拌され、作品はさらなる進化を遂げる。


 そう信じることで、自分も、そして相手も、お互いがお互いに成長できるはずだ。


 ネガティブな気持ちではなく、少しでも前へ、前へ。


 今月6月いっぱいでいつものいっぷくは終わり、新生「いっぷく」が誕生する。

 夏のコミックマーケットも無くなった今、次回のコミティアは9月だという。


 先のことはわからないけれど、次に会う時、自分もまた成長していますよう。

 それが次に出会えるであろう相手への感謝の気持ちなのだ。

2021年6月5日土曜日

できることの、1ミリ先へ

6月5日

ふと思い立ち、問題制作の修行を行うことにした。

与えられたお題に対して即興で問題を作成する、

少し前にもそんな修行を敢行し、無事に終えることができたという安心からだ。


今回はさらに範囲を狭め「ボードゲームのタイトル」とした。

1日募った結果、悪戦苦闘しつつ、何とか18問を完走することができた。


4コマも並行して描く。

もう少し無理をすればオンラインのクイズ会にも参加できたであろうが、時間と体に余裕はなかった。


「やりたいことは、できることの1ミリ先」

秋元康か誰かのそんな言葉を思い出す。


だから、自分のできる(もしくは「できると思っていること」)を少し、ほんの少しだけ背伸びしてやってみる。


無理はする、でも、決して「無茶」はしない。

その境目を動くように、頑張ることだ。


今日も何となく問題を作り本を読み、と過ごすうちにあっという間に1日が過ぎた。

動かない生活からゴミは生まれないらしく、今日のゴミ出しは買い物袋にして2袋のみ。

ゴミとなって排出される量も、率先して動かないことには増えないというわけだ。


安い炭酸を飲みながら、少しずつまた手を動かす。

できることの、その先に、何が待つのか。

少なくとも同情を誘って仲間を引き込む真似はしたくはない。

それはパワハラ上司の常套手段だ。


問題数にして、中間の問題が4問を含む6問、リメイク版の問題も残すは30問と少しだ。


問題制作、問題読み、それらが半年前より大幅に生み出せるよう、取り戻せたことが、今は何よりも嬉しい。

2021年6月4日金曜日

デザインと老子の話

6月4日


 今日の4コマはかなりの時間をかけた。大概私の作品はボードゲームのパッケージを丁寧に模写することがある。

 イラストの練習という意味合いもあるが、何より、模写された側が万が一でも目にされた場合(私の漫画など原作者が発見するほど有名でもないが)不恰好な作品ではお気を悪くされるかもしれない。


 朝7時30分ごろからラフを開始し、描き上げた時は12時30分を回っていた。

 5時間は最長ではなかったか。その前にトレンディを描いた時も4時間半ほどの時間を要したはずだ。


 だから、といっていいねの数が多くつくわけではない。

 悲しきかな、それがSNSの世界であり、RTもいいねもこちらから願って操作できるわけではない。

 努力賞では相手の目を引き止めることなどできないのだ。

 こちらはいつもの数となった。


 口を曲げていたところに、グループSNEから最近復刻された「コボルドのボードゲームデザイン」が届き、早速拝読する。


 難しい用語が並ぶハウツー本のようなものかと警戒したが、今もその名の褪せないボードゲーム制作者が、めいめいの理論で「ボードゲームに込めた楽しさ」を解説する本だった。


 ボードゲームの感想ツイートに並ぶ「楽しい」の言葉。

 曖昧であり、実にアナログな言葉だが、具体的にこれら「楽しさ」をどう表現するか。

 語彙力(個人的には語彙「量」だと思うが、ここでは合わせる)の足りなさでごまかすことなく、感情をどう揺さぶられる演出があったかをきちんと言葉で表現する、そのデザイン的な仕掛けが満載であった。


 日本語の「デザイン」という言葉は、しばしば「グラフィック」の意味合いで置き換えられることが多い。

 料理に例えると、美味しい食材(グラフィック)があれば、必然的に美味しい料理ができあがるかもしれない。

 デザインはその「調理法」に当たる部分だ。

 火加減、水加減、隠し調味料、等々、素材の良さを最大限に引き立てる術があれば、冷蔵庫の中の食材ですら豪華ディナーに変貌する、それだ。


 ボードゲームに限らず、名作にはそれら「言葉にするのは難しいけれど、なにか楽しい」を引き出すエッセンスが仕込まれている。


 絵柄の良さやルールの基盤とともに、眠っているはずではあるが、決して目立たない、中国陰陽道の「陰」の部分だ。

 老子の言葉にも「陰で相手を操作すること」こそ重要であるといった文言が並んでいたはずだ(言葉が曖昧ではあるが)。

 

 任天堂の故・岩田社長も「「なんとなく」が一番駄目なんです」とおっしゃられた。

 何かしら理由をつけ、確実にそこに配置する、そんな仕掛けができるよう、「なんとなく」ではなく「すべてにおいて理由が存在する」と誰か哲学者が話していたように、理由づけて説明ができるよう努めなければ。

 

 私の4コマもクイズ本も、そんな「隠された仕掛け」を、数多く搭載できるよう明日もまた頑張る。

 

 雨が降り、気圧に飲まれそうな中、今日も1日お疲れ様でした。

2021年6月3日木曜日

日々頑張るしかないのである。


6月3日

4コマの連載が30回となった。

とはいえ、あまり自慢するものでもない。イラストが上手く、そして毎ツイート数百数千バズりするアカウントに比べたら、どんなに多くても50いいね以上をもらったことのない私など微々たるものだ。

少し用事を思い出し、偶然立ち寄ったアニメイトの本棚には、イラストもシナリオも神様レベルの漫画家が群雄割拠という状況だ。


足はすくむ。

それでも「自分にしかできないこと」を信じて、またはある程度「外野の声に耳を預けずに」進むこと。

その中に、一人、二人、と理解者も現れるかもしれない。


理解者からの声で、自分の持つ魅力がわかることも、最近読んだ漫画から得られた知識だ。

好きな漫画家は、ネット上で見かけることが少ない。

それだけ作品を大事にされているということだろう。


私のほかにも、最近ペンを握り始めた方をチラホラと見かける。

そんな中でも、毎日毎日続ける人間など、自分も含めてそう多くはない。


私の漫画は、「漫画を通じて訴えたいこと」があるわけではない。

目にされた方がほんの数秒でも「くすり」と笑ってもらえる、そんな作品を目指している。

労力に比べると、その効果の実に少ないこと。

それでも自分の中の本当の実力を筆に込め、少しずつ、崖を上がっていく。


外野は批評し、あざけり、笑い、反撃でもしようものなら、売れている漫画と対比する。


私はじっと耐えながら、いつか、またいつか、と筆を握るだけ。


この漫画が56話に達すると、以前の漫画の累計と合わせて600話の更新となる。


長く続けることの難しさは、やはり体験しなければわからない。

その上、ことさら私に限っては、ネタを他人に委ねることもしてはいない。

自分の作品ぐらい自分で片付けたい。

だから他の作品よりも応援の声は少ない。


耐える時間。

梅雨冷えのように、晴天を待つための耐える時間が、30日に達したことを、今日もまた詰め込んだ作業の中で自分を許すことなく、積み重ねる、それだけだ。


アメリカのおかんさんからも、頑張る旨の報告が届く。

人気ブロガーのあっきいらびっとさんも、カレーショップを開店する旨の朗報が届く。


緊急事態宣言下、水面下では大きく根っこが胎動している。


私も負けてはいられない。

また明日も頑張るか。

2021年6月2日水曜日

お金と心のメンテナンス

少し前くらいから「いいねの数だけボードゲーム好きが答える」のタグが活況している。

元のネタは映画だったかと思う。質問内容をボードゲーム好きに合わせ、SM Rabittの狐鞭氏が作成した。


氏の活動は最近になってすごく活況しているように見える。

ほんの数ヶ月前、手元のお金が無くなったことでAmazonの欲しいものリストを公開、翌日にはすべて届けられたというエピソードが印象に残っている。


それを思い出すたび、お金の力は凄いと感じる。



先日も某デザイナー・イラストレーター氏も、ここでは表沙汰にはしないけれど、お金の良さ、素晴らしさをツイートされた。


私も日々削られる貯金の額面に戦々恐々としながら、日々ご飯と柴漬けで糊口をしのいでいる。

お金は必要であり、大切なものだ。


それを踏まえても、どうにも自分には、お金お金と日ごろの口癖だった人間、とりわけ親族や友人だ、が頭をよぎる。


汚いもの、とまではいかないにせよ、あまりにお金に執着しすぎると、我を見失ってしまうのではないか、と心配になるからかもしれない。


だから、というわけではないが、自分はその辺りを楽観的に考えるようにしている。


本が売れなければ、手持ちのボードゲームを売って、どこか田舎に引っ越そう。

そこで一人、自給自足で過ごすのも悪くはないかな。


もちろん今はたぎる創作意欲をクイズ本制作に傾注している最中だ。心配事を払拭するかのようにひたすら手を動かす、そんな毎日だ。


今日は朝起きることがとても辛かった。周りに報告すると、心配のリプライを届けた方もいらっしゃった。


オートバイのメンテナンスと同じ、回転させすぎるとオーバーヒートする。

やりたいことを行うためにも、体のメンテナンスは第一に。

その結果としてお金が返ってくることが一番僕にとって望ましい。


先行きは不安だ。以前占い師から「2月から運気は格段に良くなります」とあったが、4ヶ月経過し、未だ果報は届かない。


周りからは祝福の報告が続く。焦ってはいない、というと嘘になるだろう。

それでも好きなこと、結果を残したいことを、しっかりと行うためにも、体と心のメンテナンスだけはしっかりしよう。


明日もまたしば漬けをかじりながら創作する日々が続く。

負けるものか。

2021年6月1日火曜日

マウントを取らないクイズの調整

6月1日(火曜)


 クイズ制作はぼちぼち、といっても、少し前まで本当に1、2問を生み出すことすらできなかった自分にとって、目の前の情報をまとめて4、5問ほど生み出せるまでに勘を取り戻せたことは何よりも大きい。


 情報を整理し、60文字足らずにまとめる作業は、慣れないうちは困難を要する。区切り、削り、重要だと思った文言だけを残し、問題文をすべて伝えた時点で、目的とする割合の層に正解を認識させなければならないからだ。


 私自身がかつてそうだったと備忘録のように綴るが、問題制作に慣れないうちは、どうしても問題の難易度を「意図して」上げる傾向にある。


 解答者には答えて欲しいけれど、軽くわかってしまった際に、問題そのものの主導権が解答側に流れてしまうと考えるからだ。


 自分の中でクイズとは、わかったから、または解答者がわからなかったから「ドヤ顔」するツールではない、決して「ない」


「こんなこともわからないの?」とけなすような問題であってはならないのだ。その辺りの難易度調整に本当に苦心する。


 基本は「わかると楽しい」、その上で、わかるためのハードルを徐々に上げる、一人ではなく複数名を想定し、早くわかった方に解答権を譲る、そのための競技性も持たせなければならない。


 その辺りの匙加減は本当に難しい。


 これまで自分の作成したクイズ本が、どちらかといえば「ソロプレイ」、一人で読むことを想定した作品ばかりだからだ、と、思う。

 他のボードゲーム制作サークルと違い、楽しむ相手は私のほかには「本を手にした方」だ。

その先にいらっしゃるであろう複数名を相手とするための本、それがおぼろげながら見えてきた「次なるクイズの展望」なのかと思う。


 ボードゲームの垣根を越えた、最高の一冊、聞こえはいいけれど、そのために尽くす努力は問題のみにあらず、レイアウトやデザイン、広報や楽しみ方など、今ここでくすぶるわけにはいかない。



 6月に入り、この日記も軽く400字程度を目標に、週一から毎日綴ることに決めた。

どこまで続くかはわからないけれど、日々の4コマのように、気楽に、思うままに気持ちの整理ができたらと思う。

2021年5月29日土曜日

愛されるお店の形

 大阪・中津のボードゲームショップ・プレイスペースBoard GameLab.ddtが、相次ぐ緊急事態宣言下に売り上げが大きく落ち込んだことにともなう店舗継続のクラウドファンディングを行ったところ、1時間と経たないうちに目標額の100万円を突破、1日も経過しないうちに200万を超える支援額を達成した。

 クラウドファンディング告知直後、たまたま開いていたツイキャスライブにて、店長のちむさんがコメントし、支援に至る苦しさと、支援の報告が上がるたびにこぼす涙とをにじませていた。

 大阪といえば、先日もボードゲームショップ・プレイスペースGUILDが心斎橋移転の費用に行ったクラウドファンディングも同様に成功を収め、ゲームマーケット前日に開催されたプレオープンには多くの制作者、愛好者で賑わいを見せた。
 
 翌日、閉店すると告知のあった東京・深川のどうぶつしょうぎカフェ「いっぷく」に、店長を継ぎたい旨の報告があり、これからも継続する旨のツイートが届いた。

 いっぷくにも理解のある方が店舗を引き継ぎ、店長のふじたさんはこれまでと同様いちボードゲームプレイヤーとして新たな一歩を踏み出すとのお知らせである。

 私も手持ちに余裕のない中、「気は心」とばかりに微額ながらの支援を行なった。
 もっと潤沢に資金があれば、多くの方の喜びの声も届いたかと思うと心苦しい。
 名声に加え資産も乏しい故、ご容赦願いたい。
 
 国の情勢、判断がこれから先どうなるか、首相の腹積りは窺い知れない。
 本状況が収束した末にどうなるか、世論では戦争に喩えられるが、教科書を読む限り、国から発令される数々の戦後復興と方針転換となる政策に、当時の労働者は貧しさの最中でも未来と希望を描いたはずだ。

 閑話休題、キャスの中でちむ店長も口にされたが、クラウドファンディングという「これまで培われた人徳や信頼」が、支援金という形で明るみになる手段は恐怖心が増すもの。
 否が応でも他と比較してしまい、ともすればネガティヴな思考へと落ちる一方だ。

 私も今の作品を「やってみたら?」と勧められてホイホイと名乗りを上げる勇気は今の自分にはない。
 自信をもって世に生み出したものの、思うような反応もない、など、今執筆中の4コマや製作中のクイズ本などで毎度経験していることもある。
 私事はさておき、お店の方とお話するたびに私が口にする言葉がある。
「制作者を大切にするお店は、皆さんに愛されますね」
 あくまで外から眺めた立場に過ぎないが、長く運営すると、どんなお店にもある程度「固定ファン」がつくものだ。その客層が新たな人を呼び、次第にお店全体の姿形がカタチ取られる。
 制作された作品に愛情を持って接するお店、ことさら、丁寧に相手と接するお店には、やはり作品を通じた「ボードゲームを愛する層」が深く根づく、私の視野で私が思った雑感だ。

 一顧客である私のできることなど微々たるもの。先にも述べたように、名声も資金もない人間など、多くのお店で嫌悪されて然るべきだ。
 
 そんな私でも「一塊の創作者」として見てもらえるお店に、やっぱり私は足を運びたくなるものだ。

 人情のようなものかもしれない。

 ここでの詳細は記載しないが、創作者が寄贈したサイン色紙がオークションサイトに流れた件も未だ記憶に残っている。

 未だ混迷続く情勢の中、悲しい話題からはどうしても目を逸らしたいし、それは日々創作に苦しむ私自身にも返ってくる言葉だ。

 そんな中、地中から息吹く若葉のような、小さな、そして何よりも心の緩む嬉しいニュースに、心からエールと支援を贈る、そんな1週間だった。

 また今夜もご飯とたくあんの食事が続く。まあ、気にせず頑張ろう。


2021年5月24日月曜日

オキシトシン的展開を 連載21話更新に向けて


 日記のような感覚でつけることにした。

 脳内では「雑誌編集者から求められたコラム」の体裁で、これから飽きるまでしばらく続けることにした。


 今後は問題制作も含めた「文書作成能力」をより一層高めなければ、

 しかしながら恩師に乞うようなお金も時間も私には持ち合わせていない。


 何も音沙汰がなければ3ヶ月で倒れるであろう今のうちに、思いの丈をつづれる場所を探し、まずは媒体を気にせず「書く習慣」から始めることにした。

 追記すると、本文も含め「需要があるから」という理由で創作するわけでもない。

 需要があるから、を軸にすると、私の場合、本当に創作の手が止まってしまうからだ。

 後ろ向きな言葉にも受け取れるけれど、私の作品なんてそうそう需要があるわけでもない。

 レッドオーシャン、ブルーオーシャンなどの言葉からは無縁の、所詮はボードゲームに特化したクイズの本という奇書だ。有り体に言うと、大きく売り上げを上げたところで100部にも達しない本である。

 需要の有無で言えば「ほぼゼロ」に近い。


 好きで書く、という前提だから、続けられる。

 需要のあるなしから無縁の世界だから、落ち込みは全て自分の責任にできる。

 とにもかくにも、上達する上で重要な「継続のモチベーション」を、人気や評判のあるなしで判別すると、すぐに手が止まる、という話だ。少なくとも私の場合は。

 自分のできる形で表現し、少しずつ薄皮を破るが如く練成する、その先に「読んでもらう方の笑顔があるから」さらに続くものだと思う。



 さて、もう一つ日課として継続してる4コマ「かみとさいころ」の更新が、21日連続を迎えた。

 21日という半端な数は、愛読書「3週間続けば人生が変わる(ロビン・シャーマ著)」の言葉を受け、事あるごとに目安とする、私独自の指標のようなものだ。


 これまで連載を続けた4コマ「ボドびよ。きょうもボドびより」も、足掛け2年で連載644話もの数を更新することができた。

 がしかし、連載の数を重ねるに従い、創作は日々困難を極めた。


 数々の制限を設けた自分に非がある事は承知だ。

 起承転結で終わらせ、セリフや説明はなるべく削り、少なくとも文章の締める割合を1、2割に抑えること、など、数を重ねるに従い、そのこだわりという名の制限は重なっていった。

 1話を書くために半日以上もの時間を費やすなど当たり前のようになった。


 それらを踏まえた上で、今回の4コマはさらに制限を加えることにした。


・いわゆる一般の「ボドゲあるある」から一歩踏み出した「初めての方の視点」を重きにすること


 ボードゲームのあるあるだけを綴るなら、私の勉強不足な点を含め、すでに多くの愛好者が笑いに昇華しているはずだ。

 そんな中、私は「漫画だからできることとは?」を突き詰め、単に面白おかしいエピソードから一歩踏み出した「それから先の考え方」をネタの軸に据えて綴ることにした。


もうひとつ。


・読んでもらう方に笑顔を届けられるよう、必ず1コマ「笑顔」を描くこと


 私の作品は、読者の琴線に触れるような「心動かされる作品」より、「いつもの日常に添えられる程度の、くすりとした笑い」を目指すことにした。


 少し前に読んだ本で、幸福を感じる脳内物質は、興奮を呼び起こす「オキシトシン的幸福」と、安定を呼ぶ「セロトニン的幸福」に分けられるのだという。(「精神科医が見つけた三つの幸福」より)


 心拍数が上がり、次へ次へと欲求が刺激される「オキシトシン的幸福」を追求すると、確かに多くの方の感動を呼びこむ素晴らしい作品に仕上がるかもしれない。

 その一方で、ついサスペンス的な、ドラマチックな展開へと考えが深化した場合、本当に自分の意図する創作の方向ができるのだろうか、と考えた。


 考えた末、私はもう一方の「セロトニン的幸福」、心拍数は抑えられる「いつもの日常」の笑いを目指すことにした。

 刺激は少なく安心して読める反面、心拍数は抑えられるため、必然的に悲壮的な、ドラマチックな展開はなく、自虐ながら実に退屈な展開が続く。

 力を抜いて作品を楽しんでもらう、という私の創作の方向性に合致していたのはこっちの方だと判断し、舵をきった。 


 毎日更新していることに加え、展開が退屈だからだろうか、以前より読者は目に見える形で減少し、代わりに「批評家」は増えるようになった。

 悲しいけれど、毎日更新する私の苦労とは裏腹に、ツイートを開けばイラストも展開も自分好みの漫画が活況するSNSの世界では、退屈な私の漫画の評判など到底及ぶすべもない。

 

 そこでもめげることなく、方向を切り替えることなく、学んだ術を筆にしたため、また翌日も描く、描く、描く……

 そんな執筆を続ける日々だ。

 先に挙げた「モチベーションの方向」も、この辺りに通じる考え方だ。


 作品には作者の人となりが自然とにじみ出る、と、多くの作家が口にする。

 4コマに限らず、ともすれば一度きりで読み捨てられるであろう私の各書籍にも、知らず知らず、私の秘めたる気持ちや想いが(もちろん私自身も知る由もない点)現れるているのだろう。

 なおかつ、それらはSNSという媒体の特性から、以前よりかなり至近になった読み手と作者との距離を通じ、伝播するものだろうと考えている。


 私はまた明日も創作を続ける。

 

 軸の整った想いを届けるには、相応の数をこなし、興味のある方の元へ届けなくては。


 4コマの先にある世界は、変わり者のキャラクターがわいわい動くだけの、ちょっと変わった日常の延長だ。

 だから明日もまたドラマチックとはいえない4コマを繰り広げる。

 それでも「応援する読者」、とりわけ第一の読者である「自分自身」に向け、全身全霊を尽くし、ペンを握る。


 資金的な悩みも含め、どこまで継続できるかわからないけれど、愛すべきキャラクターと応援する読者のためにも、とりあえずほんの先くらいまで走ってみようかと思う。

2020年11月2日月曜日

胎動 アサシュピール2020秋出展記

 

1.はじめに

 11月14(土)15(日)に開催されますゲームマーケット2020秋、その告知等も兼ねた事前体験イベント「アサシュピール2020秋(以下:アサシュピ)」に出展者として参加致しました。
 今回は全体の概要から良かったことなどを、あくまで私の主観としてまとめたいと思います。

2.「アサシュピ」について



2.1 概要

 本イベントはこれまで開催されました「フォアシュピール」と呼ばれる体験型イベントを発展させる形での運営となっています。

 フォアシュピールが他のイベントと大きく異なる特徴は「当日の販売活動がない」点です。

 私も痛いほど気持ちがわかるのですが、参加する側として「試遊した以上は買わなければならないのでは?」と余計な気を回してしまいがちなのです。(出展側になり、ようやくそれが杞憂だと理解できるのですが)

 出展側にも、お金のやり取りを省略することで作品の説明に専念することができるメリットがあります。

 出展側とお金を通すようなやりとりを省略することで、気になった作品を気兼ねすることなく体験できる点が最大の特徴です。

 その形を組んだイベントが今回の「アサシュピ」です。

 また「アサシュピ」は、運営に携わるスタッフの高い手腕も特徴的です。

 過去に来場者として参加した際、どの試遊卓も常に大勢の人で溢れる中、それら人員の管理をやり取りする関係各スタッフが特に印象に残っています。
 担当スタッフは、企画・立案の翔さんの元へと駆けつけた有志の方ばかり。そのほとんどが、出展側としての参加もおかしくはない、ゲームマーケット出展経験を持つ人気サークルの方です。
 これらスタッフの高い運営手腕も、本イベントの秘めたる魅力のひとつです。


2.2 アサシュピについて


アサシュピ公式HP https://vorspiel.info/about-2020asa

 参加される方は、事前に電子チケットを購入します。
その際

・上野・御徒町エリア(参加店舗:あまやどり様、上野上さま様、コロコロ堂様)
・秋葉原エリア(参加店舗:ゲームカフェ秋葉原集会場様、サードプレイス秋葉原様、ショップ娯楽屋 秋葉原スペース様)
・池袋エリア(参加店舗:ボードゲームカフェ ラウンジROSA様、池袋上さま様、JELLY JELL CAFE池袋1号店様)

 のいずれか好きなエリアを選択します。

 各エリアは徒歩圏内に位置します。
 チケット購入後は時間までエリア内の各店舗を自由に行き来し、気になった作品を自由に体験することができます。

 HPから以下引用します。

【プレイヤー】にとっては 事前体験の場を増やし購入ミスマッチを減らすため。
【制作者】にとっては ルール説明の練習やプレマーケティングのために。 
【ボドゲカフェ】にとっては実際に遊んでもらい知ってもらう場に。
この『アサシュピ2020秋』をプレイヤーさんと制作者さんの双方にとってハッピーなイベントにしていきませんか?

 ゲームマーケット本番を控え、来場者・出展者、相互に準備の時間を獲得できる本イベントの魅力はそれだけではありません。

 特にゲームマーケット2020秋は、主に
・試遊卓がない
・滞在時間に制限
等々の制約が設けられました。

 各作品の内容をオンライン上でどのように発信するか、そして、試遊卓がない中、どのように作品の魅力を直接お伝えするか、といった出展者への課題が課せられています。
 そんな中、出展者として貴重な「作品を手に取って直接楽しんでもらえる」絶好の機会であると同時に、私自身「本番当日の運営への足掛かりとなれたらいいな、と考え、私も即座に応募しました。

 本イベントは、特にSNS等を通じた情報の発信を積極的に行う点も魅力的です。

 本イベントはTwitter上で「ゲームの感想+「#アサシュピ2020秋」を通じ発信してほしい」旨をお願いされました。

 実際に遊んだ感想やプレイ風景などをまとめて確認することができ、その場で参加の叶わなかった方にも多くの情報が提供できる点などが、個人的にとても強い魅力を感じました。


2.3 感染症対策について


 そして言わずもがな、本「アサシュピ」は、いまだ感染症のリスクにさらされる情勢にある最中において、出展側として貴重な「自分の作品を直接体験してもらえる」またとない機会です。

 本イベントは都内各所の「ボードゲームカフェ・プレイスペース」の店舗をお借りする形で、感染症に対する厳重な注意を図ることで開催されます。
具体的には
・来場者は入店前に体温を測定し、手指にアルコール消毒とマスクの着用に協力するようお願い
・各店舗の来場者に「20名」の上限を設定し三密(密閉・密集・密接)を回避
・出展者はマスクに加え、フェイスシールドを着用(こちらも義務)
・室内は換気のため常時窓を開放
・cocoa(新型コロナウイルス接触確認アプリ)のインストールを推奨

 加えて、私の参加する「あまやどり」様では、各テーブルに除菌用のアルコールも設置されました。


3. 前日までの準備


 出展の募集ツイートは当日から11日前となる10月25日、翌日深夜に募集が締め切られる短期間の中、実に46サークルもの参加が集まりました。
 当日の予行練習ができればいいな、と軽く考えていた私は、早速本番同様の運営準備に取り掛かりました。
 名刺・チラシ・ポスター作成を急ピッチですませ(結果としてチラシは間に合わず、名刺は設置することを失念し、ポスターは場所を取るかと思い持参しませんでした)、当日に出題する予定のクイズを制作・取りまとめ、動画にまとめるなどを行いました。



電車移動中もクイズを考えます。

 当日の服装は、作業着にエプロン、加えて今回は大手通販サイトで購入した格安のポータブル拡声器を着用することにしました。
夏のイベントでは、どうしてもマスク越しの声が不明瞭となったことが懸念事項でした。
 特に問題を読み上げる自分にとって大きな課題です。




 拡声器の価格は2500円前後、イベント当日だけでも使えたらいいかな、と購入しました。
 2日前には担当する上野・御徒町エリアの各店舗へご挨拶に回り、特に今回お世話になるあまやどり様では、会場やテーブルの広さ、間取り、お手洗いの位置等を事前に入店して確認し、併せてお店の方に「音声を使うのでご迷惑をおかけします」といった旨の了解を得ました。
 あまやどり様の暖かい御配慮、本当にありがとうございます。

 同時並行して、各店舗の出展サークルと当日試遊できるであろう作品を予習し、来場された方の好みにあう作品がどの場所で体験できるのかを、ある程度頭に入れました。(スタッフに任せたら良いものを、とは思いました)

 余談ですが、アサシュピ前日には「秋葉原集会場」様でボードゲーム体験会も開催され、私は一般として参加しました。
 体験会後、アサシュピにも続けて参加される方もいらっしゃると聞きました。私にそこまでの気力は残っておらず、体調を鑑みて早目に帰宅しました。


4. 当日の動き


4.1 設営準備


 朝4時に起床した私は、最後の詰め込み等を済ませ、朝5時30分ごろに家を出ました。朝焼けが昇り、早朝は冷え込む気候となりました。
 来場者の入場開始前となる朝7時に無事に御徒町「あまやどり」様へ到着。
 テーブルは早い者勝ちとお聞きしたので、なまじ声も大きく、ひときわ騒がしくなるであろう私は、店内の一番奥へと構えることにしました。



 テーブルに展開、約20分ほどで設営完了。
 本番当日は、これにポスター設置や運営への作品提出、商品の確認・展示が含まれます。

 当日の私の服装は、半袖Tシャツにエプロン姿、スニーカーに作業ズボン、柄物のマスクに、ベタベタとステッカーの貼られたフェイスシールド、拡声器にマイク、さらには大きな○×ハットという出で立ち。
 お洒落な店内とクールでカッコいい周りの参加者の中、大変異質な存在(俗な言葉で「イタいオジさん」)でした。そりゃ人も近寄らないかなーと。(写真を掲載する度胸はありませんが、気になる方はTwitter:@hyacper 一覧を参照)

4.2 「board game cafe「あまやどり」」について






(店舗HP:https://amayadori.site
Twitter:@cafe_amayadori

 本日お世話になる「あまやどり 」様は、今年オープンしたばかりのボードゲームカフェ。JR御徒町駅から徒歩3分ほどの立地です。
 来店記録等はアプリで管理でき、お店独自のYouTubeチャンネルを開設するなど「現代のスタイル」に根ざしたカフェです。
 広さを感じさせる空間には、木製のテーブルと、座り心地の良いふかふかなチェア。そして新旧ともに豊富なボードゲームのラインナップ。
 店員さんもとても明るく知識も豊富で、店内はいつの時間も多くのお客さんで溢れています。

4.3 参加各サークルについて


 あまやどり様にて展開する私以外の参加サークルは以下の通りです。

・アソビツクース @asobytukoos「土曜イ21 kurumari」「両日ツ03 PlayMarket」合同出展」
 お子さんでも楽しめるバランスゲーム「カンダタと愉快な仲間たち」はバランスゲームならではの「絶妙な形でバランスの取られた造形」も併せて楽しめる作品で、イベント中は、歪な形でバランスを取るたび多くの方がスマホのシャッターを構えていました。


・くじらだま @kujiradama「土曜イ21 kurumari」「両日ツ03 PlayMarket」合同出展」
「ラッセーラゲーム(NEBUTA BEAT)」が昨年話題の本サークルは、可愛いらしいイラストも特徴的な「チクタクオーダー」「空中都市アーレア」を用意。チクタクオーダーは制限時間内に注文品を揃えるスピード系ゲームで、当日は多くのプレイヤーが悲喜交交(ひきこもごも)の声を上げていました。

・神楽坂さんさん堂 @kagurazaka33dou「両日テ18」
 今年初出展となるサークルです。「イケ恋〜イケメンと恋をする方法」は、女子校生となり自分を磨き上げイケメンにアタックする成否で競います。当日はデザイナーを務めるハムさん編集の「ボードゲーム小辞典」も閲覧できました。


・とぅいんくるすたー @TwinkleStarGame「日曜キ06」
 大喜利要素も含めた魔法詠唱ゲーム「Wonder Wordbook〜魔法の単語帳〜」は、単語帳を意識したデザインが特徴的で、プレイ時に書き込みできるなどレガシー要素も取り入れた意欲作です。ついついカッコいい(厨二病要素込み)魔法を詠唱(と名を借りた叫び声)したくなります。

 店舗の通常営業は土日・平日ともに13時から。
 朝シュピ終了予定時刻が12時15分ですので、そのまま店舗に残り遊ぶこともできます。これは本イベント参加各店舗も同様で、会の終了後も有志が集まり、その場で引き続き新作を体験することもできました。


4.4 入場開始


 会場が朝7時30分と早朝であることなど何のその。当初私が抱えていた不安をよそに、開店時間から多くの来場者で混み合う店内。
 私もつい嬉しい悲鳴をあげました。

 周りの楽しいプレイ風景に負けじと、私も朝一からエンジンを全開にし、周りの迷惑とならないよう(ごめんなさい!これはあくまで個人の主観です)興味を持った方にクイズを読み上げたり、本の紹介・宣伝を行ったりなどを行いました。

 イベント中は自分のブースで手いっぱいとなり、周りの雰囲気や人員などにうまく気を配ることができなかったかもしれません。
 店舗のあまやどり様、担当スタッフの伊勢村様(Twitter:@is_all、アナログゲーム情報誌THE CREATERS編集長)には本当にご迷惑をおかけしました。
 店内のゆったりくつろげる空間も相まって、あまやどり様は会の終始を通じ、どの時間も大勢の来場者で賑わいました。

 私のクイズも、用意した動画クイズに「あわや全問正解?!」が飛び出すなど、時間帯を問わず大いに盛り上がりました。
 反面、水分補給を甘く見た愚かな私は、お店の方に頼んで途中ウーロン茶をオーダーするほどでした。
 途中に現れた「マイノリティ(majority)の対義語は?」の問題に、解答者も、出題者の私自身も「?」と考え込んでしまうほど、今振り返っても心身ともに(心地よく)疲れていたのかと察します。


4.5 無事に終了


 12時15分、大きな懸案事項もなく、会は無事に終了しました。
 せっかく多くの製作者と新作が近隣で体験できる絶好の機会にもかかわらず、余力など残っていなかった私はそのまま引きずられるかのように家路へと急ぎました。
 帰りの電車で覗いた#アサシュピ2020秋 関連のツイートは、製作者・来場者問わず「面白かった!」の感想ツイートが数多く並んでいました。

5 感想(出展側として)


5.1 モチベーションの維持


 夏のイベントから数え、出展者としては実に今年4度目となるイベント参加となりました。
 本感染症禍の不安がいまだ払拭されない中、出展を自粛することも選択肢のひとつだったはずですが、それらを上回る「参加のメリット」が私の背中を押しました。

 イベントに参加する意義の一つに、私は「モチベーションの維持・向上」があると考えます。

 ことさら、私のような「企画・立案からデザイン・レイアウト・アートワークに広報等情報発信も含め自分一人で何もかもを取り行わなければならない」サークルにとって、体調管理も含めたモチベーション(ここでは「制作意欲」や「作品への抱負」等と同様の意味合いです)の維持は特に重要となります。
「本当に受け入れてもらえるかな?」「楽しみが一人よがりになってはいないかな?」等々、それらはオフラインを通じた生身の人間同士のやり取りでより高く盛り上がります。

 具体的には、感想の言葉だけではなく、作品の魅力を伝えた際の相手の表情や周りの雰囲気など、オンラインではなかなか拾いきれない部分、有り体に言うと、いいねやRT、あるいはツイートのインプレッションの数など、数値だけで単純には比較できない部分にこそ、制作の方向性や創作意欲が湧くものという実感があります。

 正直な話、私の作品は「クイズ」という「目に見えない(写真では捉えられない)」「知ってしまうと楽しみが半減される」という媒体である特徴からか、本イベント中でも感想ツイートは他に比して少なめでした。
 それでも今回を通じ「制作当初の方向性をどう修正するべきか」「修正する場合、その対象はどこに向けるべきか」などを学ぶ絶好の機会に恵まれました。
 もちろん「面白かった!」の一言があれば、制作の苦労は大いに報われます。
 私は製作の可否を、売り上げではなく「喜んでもらえたか」に照準を合わせているため、大きな売り上げこそ見込めないものの、そうした何気ない応援の言葉ひとつひとつが何よりの励みとなります。
 次回は、より多くの反応がもらえるよう頑張ります。

5.2 感染症下で開催の意義


 言わずもがな、今年は特に「対面を通じたやり取り」への制限を余儀なくされました。
 がしかし「〜だからできない」「〜だから落ち着くまで自粛!」と一括りにせず、そうした感染症の危険を十分に頭に置きながら「きちんと対策を講じつつ、これまでと同様な広報活動へと最大限近づくにはどうしたら良いか」を自分なりに考えるきっかけにもつながりました。

 体調や対策を万全にし、相手への不安を払拭した上で、自分のできることを最大限行う、いわば「正しく感染症を恐れる」ことで、うつむきがちだった目線が自ずと上向きへと変わった、そう意識が変わりました。

 本イベントを経て、「広報活動の一環」の幅を広げただけではなく、自分の作品を通じたやりとりや、他の素敵な作品に触れた体験等を通じ、次の作品をどう持っていくか、など「自分の中に眠る新たな作品」を醸成するといった成果を得ることができました。

5.3 胎動


 「胎動」とは、ボルカルス、レヴィアス など人気シリーズが並ぶ「KAIJU ON THE EARTH」シリーズの広告に大きく掲載された言葉です。
 意味は「(中略)②比喩的に新しい物事が旧来のものを突き破って生じようとする動きが感じられること。また、その動き。「新しい文学のー」(広辞苑)」です。

 おこがましくも、本イベントを通じ獲得できた各種の実感、とりわけオフラインのイベントを通じ手にできた感触を踏まえ自己に芽生えた創作の芽が、喫緊のイベントから、来年以降の諸活動へと続く足がかりとなれましたら、本イベントの参加は十分に有意義なものと言えます。

 そのためにも、まずは体調を維持することだと反省します。
 開催中、ある来場者の方から「体調維持はパフォーマンスにもつながりますから」とアドバイスを頂戴しました。
 感染症禍の有無を問わず、良い作品を生み出す、そして吸収できるよう、これから本番まで残された期間は、心身共に健康を維持するよう努力したいと思います。

6. 終わりに(御礼)


 改めまして本イベントを企画・立案して頂いた「ボドっていいとも!」の翔さん(Twitter:@shousandesuyo 両日ソ23)、関係各スタッフの皆様、お邪魔した店舗のあまやどり様をはじめ参加されました各店舗様、そして何より、参加・来場されました皆さまに、深く感謝申し上げます。

 本番まで残すはあとわずか、私も稚拙ながらイベントを盛り上げる一助となれますよう頑張ります。

下手な鉄砲

 数を出す、とにかく初回から外に出す、とは徒然草の一節だっただろうか。 技が上達する人はとにかく描いたら世に出すこと、上達しない人は完成してから出そうとしいつまでも出さない、といった文言だったはずだ。 以前、兼ねてから応援していた創作者から「完成形しか見たくない」との言葉を頂戴し...