ノスモスさんの個展に行ってきた。
昨年、一昨年と足を運んだ上で、さらに作品は進化を遂げていた。鮮やかな色をつけ、手に取りやすい作品から芸術的な作品に至るまで、幅広い作品が所狭しと並んでいた。
ノスモスさんが話してくれただろうか、着色は作品として冒険的なものだという話だ。
元々、木の焦がし方の濃淡で作品を表現するウッドバーニングの技法では、作品全体が奏でる「木の温もり」「作品の温かみ」が滲み出ていた。
そこから人工的に(色鉛筆の素材ではなく、ウッドバーニングが生み出せない色合い、という意味)着色する作業は、いわば歌舞伎の世界でいう「型破り」にあたる。
周りがギョッとする、そんな周りの声に抗うが如く、美しくしなやかな作品を創作された、それが今年の展示展で一番印象に残っていた。
コバルト色の小物ケースは、インディゴを思い浮かべるほどの鮮やかな色合いだ。それは木片を焦がす濃淡だけでは決して表現できない、まさに熟知された人間のなせる技だ。
そう考えると、周りの「できない」「無理だ」という言葉の薄さ、そしてそれを跳ね返す強靭な精神力、それをも超える自己の忍耐力、そんなことをぼんやりと感じた。
クイズに4コマに、私も周りの「無謀だ」「無茶だ」の声を一身に受け、それでも根気強く今も創作の手を緩めてはいない。
その中の一人が楽しんでもらえるならば、残りの資材を投げ打ってでも頑張ろうと願うのだ。
もうすぐ年は44となり、睨みを効かせた坊主頭はますます形相が悪くなる。
それでも、残り少ない人生の中、これほどまでに打ち込めるものが手にできただけでもありがたいではないか。周りの同世代は、なかなかそううまく行ってはいない。
相手との勝ち負けではなく、自分と真摯に向き合うだけの勝負を、また明日からも頑張ろうと思う。
今日は4コマも無事に300回を迎えたのだ。
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